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2025年6月10日 01:22

梅雨入り早々に“災害級の大雨”に…今年初の『線状降水帯』が鹿児島で発生

2025年6月10日 01:22

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今年は梅雨入り早々に危険な雨が降っています。気象庁は、鹿児島県の大隅地方に線状降水帯が発生し、非常に激しい雨が同じ場所で降り続いているとして、9日午後7時過ぎ、顕著な大雨に関する情報を発表しました。土砂災害や洪水による災害発生の危険度が急激に高まっていて、厳重な警戒が必要です。

鹿屋市民
「家の裏の道路が分からなくなっています。すごいことになっています」
気象庁

気象庁は、今年初となる線状降水帯が鹿児島県に発生する恐れがあると発表していて、予測が適中した形です。午後9時半の時点で一部の地域に避難指示が出されています。

指宿市

鹿児島県内は朝から荒れ模様でした。指宿市では住宅の周りが水に浸かったところも。

指宿市民
「川になってしまっている。祖母がデイケアに行って帰ってこられない状況」
街の薬局

街の薬局も。車が通るたびに波が押し寄せていました。それでも薬を必要とする人のため営業を続けます。

薬局
薬局
「先ほどまで停電していたが、復旧したので業務は続けられるのでは」
(Q.電子機器などの心配は)
「電子機器は高いところにあげたので、多少つかっても問題ない」
ライン状の雨雲

指宿市では1日で平年一月の半分の雨が降りました。この後も油断できません。10日朝にかけて九州北部にライン状の雨雲が予想されていますが、予想にぶれが出れば九州のどこで災害が発生してもおかしくない状況です。

線状降水帯の予測(去年)

線状降水帯の予測はまだ難しいのが現状。気象庁が去年、発生の恐れがあると事前に呼び掛けたのは81回。しかし、実際に発生したのは8回だけでした。適中率は10%以下だったのに9日は当たった形です。

最大の課題は、事前の呼び掛けすらできなかった場合も多いこと。地震の傷も癒えていない被災地を襲った能登半島豪雨も、線状降水帯の予測情報は発表されませんでした。

捕捉率 約38%

線状降水帯の発生を事前に呼び掛けできたのは約38%と4割にも届いていません。つまり刻々と変わる情報を自ら確認しなければ命を守れないということ。

押し寄せた土砂

それほど規模は大きくありませんが、9日も土砂崩れが起きていて警戒が必要です。押し寄せた土砂が車のガラスを突き破っていました。

九州南部

九州南部は平年より2週間も早く梅雨入りしていました。沖縄よりも先に梅雨入りしたのは実に49年ぶりのこと。畑の作物には、すでに先月から影響が出ていました。

『百姓道 有元農場』有元仁代表(先月16日)
『百姓道 有元農場』有元仁代表(先月16日)
「まだちょっと小さい。あと10日から2週間あれば」
ニンニクに生育異常

早すぎる梅雨入りでニンニクに生育異常が起きています。9日に農園を訪ねると、収穫したニンニクが並んでいました。ところが…。

『百姓道 有元農場』有元仁代表
『百姓道 有元農場』有元仁代表
「こっちを触ってみてください」
(Q.柔らかい)
「これが良いニンニク。これが悪いニンニク。半分腐っているかもしれない」
ダイコンの畑

ダイコンの畑はまるで水田のよう。1万本を超えるダイコンが出荷目前でした。ところがこちらも生育が悪く、3割ほどは商品にならないといいます。

『百姓道 有元農場』有元仁代表
『百姓道 有元農場』有元仁代表
「自分たちとしては売り上げに直結してくる。減収につながって、なかなか厳しい状況になってくるかな」
気象庁

活発化する梅雨前線の影響で9日に中国・近畿・東海地方では梅雨入りが発表されました。いずれも平年と比べて3日遅い梅雨入りとなっています。