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2025年6月19日 01:22

日中を避けて畑作業 活動中の消防隊員ら4人熱中症か“危険な暑さ”全国で2人死亡

2025年6月19日 01:22

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各地で危険な暑さが続いている日本列島。18日は、真夏日地点、猛暑日地点とも今年最多を更新しました。

岐阜県多治見市では37.6度と、全国で最も気温が上がりました。2日連続の猛暑日です。
トップ10のうち9位までを愛知と岐阜が占めました。

真夏日 猛暑日

30度以上の真夏日となったのは、全国577地点。35度を超えて猛暑日になったのは、全国71地点に上ります。

熱中症の疑い

東京都内では、消火活動中に消防隊員3人と消防団員1人が熱中症とみられる症状を訴えました。都心は18日、猛暑日となると151年の観測史上、最も早い記録でしたが、34.4度にとどまりました。

全国で500人以上が搬送

18日、熱中症の疑いで搬送された人は、全国で500人を超えました。

熱中症の疑いで死亡

熱中症警戒アラートが出されていた三重県では、自宅の庭で倒れていた72歳の女性が死亡。神奈川県でも90代の女性が亡くなっています。

17日、熱中症の疑いで亡くなったのは全国で4人。このうち3人が畑で作業中でした。

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畑作業歴20年 今野正一さん(72)
畑作業歴20年 今野正一さん(72)
「けさのニュースで見たが、高齢者が畑仕事をやっていて、熱中症で亡くなったとか、そういうニュースを聞いてると、怖くて、そんなに一生懸命できない。急に暑くなってきちゃったので、朝5時とか6時くらいに来て、1時間ぐらい作業して、スッと帰るような感じ」
過去10年で280人
水分や塩分補給

日差しを遮るものがなく、長時間に及ぶ農作業。農林水産省の調べでは、過去10年で280人が亡くなっていて、20分おきに休憩を取り、水分や塩分補給をするよう呼び掛けています。

畑作業歴20年 今野正一さん(72)
畑作業歴20年 今野正一さん(72)
「(Q.農作業は始めると集中してしまう)始めてしまうと集中しちゃいます。気を付けないとね。(Q.暑さを忘れて没頭してしまうことも)ありますね。雑草とるのに、あそこまでと、やっていくんですけど、その先に目につくと、あれも取ろうって。それを取るとまた先が目について、それも取ろうと…」
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東京・浅草。多くの観光客が訪れています。
日なたを避け、できるだけ日陰に身を寄せようとする人たちが多いように見えます。外国人観光客の間でも、ハンディファンは、マストアイテムとなりつつあるようです。

ノルウェーからの人
ノルウェーからの人
「とても暑い。ノルウェーでは経験したことがない。日本の夏は、本当に暑いと聞いていた。でも、こんなに早い時期からとは思わなかった」
訪日外国人数

5月の訪日外国人は約369万人で、5月の過去最高を大幅に更新。前の年の同じ月から65万人以上増えました。

クーリングシェルター

東京タワーの施設には、イスなどが並べられているスペースがあります。暑さをしのぐためのスポット『クーリングシェルター』。民間施設として初めて指定された東京タワーでは、外国人に限らず、誰でも冷房が効いた施設内で休憩ができます。

オーストラリアからの人
オーストラリアからの人
「(Q.オーストラリアと日本は季節が反対ですが)出発したときは本当に寒かった。何着も着こんでいたけれど、空港についたときに脱ぎました」
アメリカ・フロリダ州からの人
アメリカ・フロリダ州からの人
「日本人がどうやって暑さ対策しているか調べて、日本人と同じように、水や日傘を準備しました」
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