都内では熱中症の疑いで54人が搬送され、このうち80代の男性が重篤です。緊迫の医療現場にカメラが入りました。
■猛暑日続出…都内で54人搬送
「どこが具合悪い?」
「分からない」
東京・江戸川区の病院。この日搬送されたのは80代女性。エアコンの利いた屋内にいましたが、気分が悪くなったそうです。
秋丸理世医師
「かなりの脱水症状があって、採血見ながらどうかなと。できれば入院で様子見ようかなと」
救急の患者を受け入れるこちらの病院。体温を下げるため、点滴を冷やすなどして備えます。
「熱中症って高齢の人は室内にいてもなりやすく、湿度が高い今、換気があまり良くない時、熱中症になりやすい」
4日連続真夏日となった、東京都心。東京消防庁などによると、午後3時の段階で54人が熱中症の疑いで搬送されています。
こちらの病院も、多い時で一日20人を受け入れます。
「例年だと、そんなに多くなくて一日来ても1人、2人。去年より、さらに警戒しなきゃいけないかなと」
熱中症はもはや屋内でも。若者でも油断できません。
「よく覚えてない?」
「記憶ない」
埼玉慈恵病院。この日搬送されたのは20代男性。午前中、屋外で作業をしていたところ、目の前が真っ白になり意識を失いました。
20代の熱中症。医師が気になったのは、朝食です。
「朝食も十分召し上がっていなくて、ゼリータイプの栄養補助食とっていただけ。水分・塩分、あるいは十分なバランスの取れた栄養はとってなかった。若い人でも油断できない」
まぶしい日差しが降り注ぐ海岸線。気象庁は、奄美地方が梅雨明けしたとみられると発表しました。平年より10日と、かなり早い梅雨明けです。
「海の中も空も虹も全部見えて、めちゃくちゃいい」
梅雨のない北海道でも真夏の暑さ。上富良野町では、2回目の真夏日。すっかり夏の日差しが菜の花とラベンダー畑に降り注ぎます。
「暑い。まだ6月なのに」
富良野名物のラベンダー味のソフトでクールダウンします。
梅雨真っ只中とは思えない列島。3日連続の真夏日となった宮城。プールで体を冷やしたいところですが、ぬるかったようです。
■都内で35℃超 炎天下の人力車
観光地は、様々な暑さ対策で客を迎えます。
「少しは違うかな。1、2℃」
東京・浅草。藤棚から降り注ぐミストで快適に。
「アロハ〜」
常夏のハワイからの観光客、踊らずにはいられません。
炎天下を走る人力車も、暑さとともに変化しています。
「綿素材の半そで、メッシュタイプ。笠で直射日光から頭部を守る。直ちに水分補給。考えられる手段全部やっている」
■外国人客の暑さ対策は?
世界各地から訪れる観光客。中東・サウジアラビアから来た観光客は、メイド・イン・ジャパンの暑さ対策です。
「おいしいですよ、とっても」
「(Q.きょうは暑い)暑い。でも飲んだ時、寒くなったとても」
「(Q.涼しくなった?)なりましたよ」
こちらもメイド・イン・ジャパンが生かされています。
「水・扇子・濡れタオルを持参している」
「冷たい水を無料給水所で入れた」
「傘と携帯扇風機を手に入れた」