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本格的な登山シーズンを前に富士山の冬季閉鎖が一部解除されました。一方、富士山のふもと・河口湖では、ある異変が起きていました。
富士山の登山シーズン“到来”
夏の富士山。本格的な登山シーズンが近付いています。23日朝、濃い霧がかかっていたのは富士山5合目のゲートです。
工事車両が入るのも、ひと苦労。
運転手
「全然見えない」
「全然見えない」
この先の登山道は、冬の間通行止めになっていましたが、積雪がなくなり安全対策が整ったため、23日閉鎖が解除されました。
通行できるようになったのは、静岡県側にある「富士宮ルート」です。
標高2400メートルの5合目から、およそ100メートル上の6合目まで登ることができます。6合目から山頂までは来月10日に開通予定です。
霧で先が見通せない悪天候のなか、早速、東京から登山者が。
東京からの登山者
「現時点で68回登頂している。この静かな雰囲気がこの時期特有で楽しい」
「現時点で68回登頂している。この静かな雰囲気がこの時期特有で楽しい」
7月の山開きが迫る富士山。ただ、山梨県側のふもとでは、今“6月猛暑”による異変が起きています。
富士山のふもと“河口湖”で異変
富士五湖の中でも人気の観光地・河口湖。しかし、異例の光景が。
河口湖にぽつりと立つ「六角堂」。岸からおよそ150メートルの位置にあり、本来は周りを湖で囲まれていますが、水が全く足りない状態で陸続きになっていました。
通常よりも3メートル以上も低い事態に…。観光客は戸惑いを隠せません。
観光客
「最初からここにあるものだと思ったけど、確かに水があったっぽいなと。新鮮といえば新鮮だが大丈夫なのかな」
「びっくりした。年中こうだったら困る」
「最初からここにあるものだと思ったけど、確かに水があったっぽいなと。新鮮といえば新鮮だが大丈夫なのかな」
「びっくりした。年中こうだったら困る」
なぜ3メートル以上も水位が下がったのでしょうか?
山梨県富士山科学研究所
山本真也主任研究員
「河口湖では例年冬から春先にかけて水位が低下して、 梅雨以降水位が上昇するというような季節変動を繰り返す。梅雨に入ってまとまった雨がない。水位がまだ上昇してきていない」
山本真也主任研究員
「河口湖では例年冬から春先にかけて水位が低下して、 梅雨以降水位が上昇するというような季節変動を繰り返す。梅雨に入ってまとまった雨がない。水位がまだ上昇してきていない」
関東甲信では10日に梅雨入りしましたが、河口湖のここ20日間での降水量は54.5ミリと平年のおよそ半分です。
その結果、周辺のボート乗り場には影響が。
KBH河口湖ボートハウス
大町悦章代表
「僕らがいう普通の水位、深さは1.2メートルくらい」
大町悦章代表
「僕らがいう普通の水位、深さは1.2メートルくらい」
水位が低くなったことでスワンボートを陸に引き上げました。
「全部で8台ある。今稼働しているのは5台」
本格的な観光シーズンを前に不安を口にします。
「スワンボートが一番の稼ぎ頭。それがフル稼働できないのが心配。売り上げも減ってしまう。梅雨らしくなってほしい」
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