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■今年初の記録的短時間大雨情報
活発な梅雨前線の影響で、各地で大雨となっています。23日(月)夜は岡山県で、きょう24日(火)の朝にかけては鹿児島県と岐阜県で、記録的短時間大雨情報が相次いで発表されました。この情報が発表されるのは今年になって初めてのことです。
鹿児島県が設置している雨量計では、1時間に135mmという恐怖を感じるほどの猛烈な雨が実際に観測されました。
あす(水)にかけて、台風2号、活発な梅雨前線、寒冷渦という「大雨を降らせる3要素」がそろうため、このような危険な雨が全国のどこで降ってもおかしくありません。
■台風2号は今夜にも熱帯低気圧に
大雨の原因のひとつ、台風2号は、きょう(火)夜には熱帯低気圧に変わるとみられています。台風でなくなると「勢力が弱まる」と考えがちですが油断はできません。
台風と熱帯低気圧を分けるのは中心付近の風の強さです。最大風速17.2m以上のものを台風と呼んでいます。熱帯低気圧に変わっても「湿った空気の強さ」=「雨を降らせるパワー」は変わりません。
あす25日(水)は台風2号から変わる熱帯低気圧が関東付近まで北上。東日本や東北には熱帯由来の暖かく湿った空気が運び込まれ、この空気が何かのきっかけで上昇すると、道路が一気に冠水するような激しい雨が降る恐れがあります。
■梅雨前線+寒冷渦で雨雲が発達
もうひとつの原因である梅雨前線周辺の対流活動は、あす(水)も活発な状態が続きます。さらに、上空に寒冷渦が進んでくることで、西日本では大気の状態が非常に不安定になる見込みです。
きのう(月)から西日本と東日本の広範囲で大雨になっていて、土砂災害などのリスクが高まっています。危険な場所には近づかず、できるだけ安全な場所でお過ごしください。
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