社会

2025年7月23日 12:40

北海道 40℃迫る「経験のない夏」 逃げ場のない暑さいつまで?

2025年7月23日 12:40

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北海道初の40℃

きょう23日(水)も全国的に猛暑日が続出し、厳しすぎる暑さとなりそうです。

中でも気温が高くなりそうなのが北海道。朝から日差したっぷりです。大陸起源の強い暖気が北海道に流れ込み、フェーン現象がきく東部の地域を中心に40℃近い暑さが予想されています。

きょう予想最高気温
きょう予想最高気温

北見や帯広で39℃、オホーツク海側の内陸では40℃に達するおそれがあります。根室も35℃予想で、観測史上初めての猛暑日が予想されています。あす24日(木)も厳しい暑さが続き、帯広では40℃まで上がるおそれがあります。

これまでに北海道で40℃以上の気温を観測したことがありません。

北海道の観測史上一番高い気温(2025年7月22日まで)
佐呂間町 39.5℃(2019年5月26日)

今回の暑さは、北海道としては経験したことのない暑さです。

暑さは耐えるのではなく逃げる

水分補給や休憩などはもちろんですが、何よりも暑さを避けることが重要です。自治体が設置する指定暑熱避難施設(クーリングシェルター)を積極的に利用する等をして、なんとか日中の暑さをしのぐようにしてください。図書館や区民センター、ショッピングセンターなどがクーリングシェルターとして指定されている場合もあります。

北海道のエアコンの普及率は近年上昇しているものの、まだ設置していないご家庭も多いです。学校でのエアコン導入も急速に進んでいるようですが、文部科学省によると、令和6年9月1日時点で小中学校の普通教室におけるエアコン設備設置状況は東京都で100%だったのに対し、北海道では82.6%。
札幌市や旭川市、帯広市など、北海道の小中学校はまだ夏休みに入っていないところがほとんどで、
逃げ場のない暑さを強いられる児童たちもいることでしょう。子供は大人よりも熱中症になりやすい場合もありますので、周囲がいっそう気にかけて、声をかけていくとよさそうです。

警戒いつまで

週間予報
週間予報

この危険な暑さはあさって金曜日頃まで続く見通しです。体調を最優先に行動し、熱中症に最大限の警戒をお願いいたします。また、周囲と声をかけあって、みんなで熱中症から命を守りましょう。

「経験したことのない夏」は、もはや特別なものではなくなっていくのかもしれません。変化を受け入れ、熱中症対策、大雨への備えなど、個人レベルはもちろんのこと、地域社会全体で備えを強化していく必要がありそうです。

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