テレビや新聞ではあまり報じられませんが、知れば「そうだったのか!!」というニュースがたくさんあります。今日はそんな夏のニュースのトリビアを解説してまいりましょう。
【ニューストリビア1】LEDライトには虫が寄ってこない
この時期夜になるとライトにたくさん虫が集まってイヤだな、なんて思ったことありませんか?でも実は、LEDのライトには虫は集まってこないんです。蛍光灯とLEDのライトを並べ、実験してみるとよくわかります。
こうしてみると、かなり違います。明るさ的にはあまり変わらないのに、なぜLEDライトには虫が集まらないのでしょうか。実は多くの虫は明るさに集まるのではなく、紫外線にひかれて集まっているんです。蛍光灯や白熱灯からは紫外線が出ていますが、LEDライトからはほとんど出ていません。虫が寄ってこないのはそれが理由です。ただし、蚊やゴキブリなど紫外線に反応しない虫もいますのでご注意ください。
【ニューストリビア2】今年の夏は蚊が少ない!?
今年の夏も暑いですよね。実はその影響で今年は蚊が少ないんじゃないか、と言われています。蚊は35度以上の猛暑の場合、活動が鈍くなることがわかっていて、さらに猛暑が続くと死ぬ確率が上がる可能性があると言われているんです。ちなみに蚊の活動が活発になるのは25〜30℃くらい。家の中に逃げ込んでくる蚊が増える可能性がありますので、ご注意ください。家に入ってきたらかゆくなる!と心配される方も多いかもしれません。
ではここでもう一つのトリビアです。実は…蚊に刺されてもかゆくならない年齢があるんです。赤ちゃんと高齢者はかゆみが出ないと言われています。
そもそも蚊に刺されたときのかゆみは2パターンあります。刺されてすぐにかゆくなる即時型と、時間がたってかゆくなる遅延型です。
このかゆみのどちらが現れるかが年齢によって決まる、そんな研究結果が出ているんです。
この図を見ていただくとわかりますが、生まれたばかりの赤ちゃんと高齢者は基本、かゆみは出ないんです。というのも蚊によるかゆみというのはアレルギー反応。ほとんど刺されたことのない赤ちゃんはアレルギーが出ない一方で、刺される回数がある一定以上となるとかゆみが出なくなると言われているんです。(個人差はあります)意外と知られていませんよね。
【ニューストリビア3】デマやフェイクニュース…4人に1人が広めている!?
最近SNSなどによるデマやフェイクニュースの拡散が問題になりますよね。誰がそんなウソ情報広めているんだろう?と皆さんは思うかもしれませんが、実はそうした様々なウソ情報に接した人のうち4人に1人が広めたことがある、という意外な調査結果があるんです。
高齢者の割合は減りますが、SNSをよく使っている10代〜30代については2人に1人が拡散した経験があるんです。これはSNSで拡散した、というだけでなく、身近な人に「知ってる!?」と個別に伝えたことなども含んでいます。
ウソ情報と言っても一見ホントと信じてしまうようなよくできたものも意外と多いんですね。例えばコロナ禍にあったデマは、「マスクとトイレットペーパーは同じ原料だから品切れになる」とか「中国から輸入できなくなる」というものです。結果スーパーの棚からトイレットペーパーがなくなりました。
他にも災害時などには「助けて!〇〇にいます!」というものや「義援金のお願い」という詐欺もありました。
自分はこんなものに騙されない!と思っていても、例えば友人が住んでいるあたりで被害が!というウソ情報を見た時に、思わず「大丈夫?何ともない?」って聞いてしまうこと、いかにもありそうですよね。
実際、ニセ・誤情報に接した時、それがウソと見抜けたかどうかの調査をしたところ、なんと85%もの人が見抜けなかった、という結果も出ています。
明らかに「これは違う!」と見抜けている人はわずか15%程度。それ以外の人は正しい情報、と信じてしまったり、真偽がわからない、と思っているんです。
自分はダマされない!と思っている人ほどダマされる、という結果も出ています。皆さんも流れてくるさまざまな情報については、誰が言っているのか、出元はどこか、それは本当なのか、など確認するクセをつけるようにして下さい。そして安易に拡散しない、それも是非心がけていただければと思います。
こうしてみていくと、意外と知らないニュースのトリビア、たくさんありますよね。皆さんも日々のニュースの中から面白いトリビアを是非探してみてください。
(池上彰のニュースそうだったのか!!7月26日OA分より)
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