連日猛暑が続く中、『夏の頭痛』に悩む人が増えています。
夏の厳しい暑さが、頭痛の症状を悪化させるケースもあります。
その原因と正しい対処法についても見ていきます。
■ズキズキ・倦怠感も「夏になってコントロールできず」
『夏の頭痛』に悩まされる人が増えています。
「夏は、暑くて寝つきが悪く、寝不足だからか、頭が痛くなる。こめかみあたりが、ずーんと痛む」
「暑い外から涼しい屋内に入ったときに、頭痛が起きる。首の後ろあたりから、頭の上にかけて、ズキズキする痛みがある」
「暑いところにずっといて、水分不足の時に、頭をハチマキで縛り付けられているような頭痛がする。倦怠感などもあり、行動を起こすのがおっくうになる」
夏に頭痛がひどくなるケースです。
Aさん(40代)会社員の女性です。
▼片頭痛があり、定期的にクリニックに通院しています。
▼飲み薬で治療をしていました。
2025年になって、出勤中、屋外の暑さで、いつもよりひどい頭痛を発症するようになりました。
仕事中は、エアコンの寒さのため、いつもよりひどい頭痛で、仕事に集中できない状態でした。
休日、強い日差し・暑さの中で、子どもの野球クラブの補助や応援中、いつもよりひどい頭痛を発症しました。
「夏になり、頭痛のコントロールができなくなった」ということです。
■夏の頭痛 なぜ悪化?3つのタイプ 異なる原因と症状
夏に頭痛が悪化する原因です。
▼強い日差しや高い湿度
▼温度変化
▼体の冷え
▼脱水
こういったことが、自律神経のバランスを乱して、頭痛を悪化させます。
『頭痛』には、いくつか種類があります。
1つ目、緊張型頭痛です。
頭の後ろと両側が、締め付けられるような鈍い痛みが特徴です。
夏は、寒暖差や冷えによる、肩や首の筋肉の緊張が原因で頭痛が悪化します。
夏の頭痛2つ目、片頭痛です。
こめかみから目の周りにかけて、脈を打つようにズキズキする痛みです。
強い光(日差し)や暑さなどの刺激が原因で、ひどいときは、吐き気や嘔吐を伴う場合もあります。
こうした頭痛の推定患者数は、約4000万人と言われています。
「夏は頭痛を訴える人が増える。夏のストレスがきっかけで、慢性的な『頭痛持ち』になることもある」ということです。
夏の頭痛3つ目は、熱中症による頭痛です。
ガンガンする痛みが特徴です。
熱中症で頭痛の症状が出るのは、熱中症の分類では、中等度で、医療機関の受診が必要です。
主な原因としては、
▼体温上昇に伴う炎症反応、
▼上昇した体温を下げるための血管の拡張です。
「緊張型頭痛も片頭痛も、夏に悪くなることが多い。ダブルでもっている人も多く、併発すると、より重症化することもある」
■頭痛タイプで“真逆”に 正しい対処法 医師が解説
頭痛の対処法です。
「頭痛の種類によっては、対処法が逆効果になることも。起きている痛みが、緊張型頭痛なのか、片頭痛なのか分かったうえで、正しい対処法をすることが大事」
「疲れた時に頭痛が出る。こめかみあたりを拳でマッサージする」
これは、
緊張型頭痛の場合は〇、
片頭痛の場合は×です。
「筋肉の緊張をほぐすのには効果があるが、片頭痛がひどい時は、脳内の血管を広げるため逆効果」
「頭が痛いときは、氷枕で冷やす」
「首、肩のあたりを温める」
これは、
緊張型頭痛の場合は「温める」、
片頭痛の場合は「冷やす」です。
「頭痛の種類によって、対処が真逆になるので要注意。熱中症による頭痛では、とにかく冷やしてほしい」
「気温差で頭が痛くなるので、体を冷やさないようにお湯を飲んでいる」
「気温差からくる頭痛で、お湯を飲むのは効果あり。ただし今の時期、熱すぎるお湯は、汗をかくことで水分不足になり頭痛が悪化することがある。片頭痛がひどい時は、常温の水やぬるめの白湯がよい」
「頭痛対策で、ストレッチなど動くようにしている」
これは、
緊張型頭痛の場合は〇、
片頭痛の場合は△です。
「過度なストレッチは、血行がよくなり、片頭痛は悪化することも」
頭痛の正しい対処法です。
緊張型頭痛の場合は、
●首回りを温める
●マッサージやストレッチ
片頭痛の場合は、
●頭部を冷やす
●安静にして睡眠をとる
そして共通するのが、
●入浴
となっています。
「頭痛の対処法全般に言えるのは、とにかくリラックスすることが大事」
■毎回薬飲んで大丈夫?頭痛薬の正しい知識 夏の注意点も
頭痛薬についてです。
「頭痛持ちで、頭痛薬をよく服用していた。痛みが出ると毎回週に2回ぐらい飲んでいた」
「頭痛のときに薬を我慢する必要はないが、頭痛のタイプによっては使う薬が変わることがある」といいます。
市販されている頭痛薬の効果です。
主な成分でみると、アセトアミノフェンは、脳の中枢神経に作用し、痛みや体温の上昇を抑えます。
イブプロフェンやロキソプロフェンは、炎症を抑え、痛みに強い効果があります。
「片頭痛がある人も、頭痛薬を飲むのはよいが、処方箋で出せる、よりよい薬があるし、ここ数年で片頭痛用の新しい薬も出ている」
夏の時期、頭痛薬の使用には注意も必要です。
「熱中症による頭痛で、ただ漫然と頭痛薬を服用するのはNG」だといいます。
熱中症による頭痛は、脱水症状が原因なので、頭痛薬を飲んでも根本的な治療にならず、逆に痛みがなくなることで熱中症対策がおろそかになる可能性もあるということです。
(「羽鳥慎一モーニングショー」2025年7月29日放送分より)












