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橋から海に落ちた男性がおよそ4時間後、無事に救助されました。2キロメートルも流されたという男性。どうやって助かったのでしょうか。
海を“4時間漂流”無事救助
男性が落ちたのは、岡山県倉敷市にかかる「倉敷みなと大橋」。海上保安庁によりますと、事故は橋の中央付近で起きたといいます。中央部の高さは、およそ17メートルあります。
28日午前0時すぎ、27歳の男性が橋の上を散歩していました。飲酒しながらの散歩でした。すると男性は、思わずスマホを橋の下に落としてしまいます。とっさにスマホを拾おうとしたその時、バランスを崩し、そのまま自分も海に落ちてしまったというのです。
海に落下しながらも、幸い意識があったと思われる男性。落ちた場所は川が海に流れ込む河口付近で、川幅は1キロメートル以上あります。スマホを落としただけなのに、絶望的な状況に。
しかし、男性はおよそ2キロメートル、4時間以上も流されましたが救助されたのです。命に別状はありませんでした。
なぜ男性は無事、助かったのでしょうか?
男性(27)
「泳ごうとしたが無理だったので、浮くことにした」
「泳ごうとしたが無理だったので、浮くことにした」
実は、これが功を奏しました。
水難学会 木村隆彦会長
「大正解。何も考えず、とにかく浮き続けることは、一番生還、生存につながった要因だ」
「大正解。何も考えず、とにかく浮き続けることは、一番生還、生存につながった要因だ」
水の事故では「浮いて救助を待つ」のが一番だといいます。
また、男性が4時間以上も浮いていられたことについては…。
「今回の場合、海に入るつもりではなかった。運動靴とかサンダルを履いている可能性があって、衣服によって低体温になるリスクが軽減され、サンダルは浮きますから、浮き続けることに非常に有利」
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