30日午前8時25分ごろ、カムチャツカ半島付近を震源とするマグニチュード8.7の地震がありました。これまでの情報をまとめています。
津波注意報をすべて解除
気象庁はカムチャツカ半島付近を震源とする地震を受けて出していた津波注意報をすべて解除しました。
気象庁は、31日午後4時半、日本列島の太平洋側を中心に出していた津波注意報をすべて解除したと
発表しました。
30日のカムチャツカ半島付近を震源とするマグニチュード8.7の地震を巡っては、当初、北海道から和歌山県にかけた太平洋側の沿岸で津波警報が出されました。
実際に岩手県・久慈港では1メートル30センチ、東京・八丈島八重根で80センチ、茨城県・大洗で60センチなど広い範囲で津波が観測されました。
その後、夜にかけてすべての地域で津波注意報に切り替わり、31日午前には西日本を中心とする一部の地域で注意報を解除していました。
津波注意報一部地域で解除 北海道、岩手、宮城、福島、茨城、千葉などで継続
気象庁は、30日カムチャツカ半島付近を震源とするマグニチュード8.7の地震により出していた津波注意報を31日午前10時45分に一部地域で解除しました。
ただ、北海道太平洋沿岸東部、中部、西部青森県太平洋沿岸、岩手県、宮城県、福島県、茨城県、千葉県九十九里・外房、伊豆諸島、種子島・屋久島地方には引き続き津波注意報が出ています。
カムチャツカ半島沖地震 6mの津波観測 火山が噴火
ロシアの専門機関は今回の地震で千島列島やカムチャツカ半島で5メートルから6メートルほどの津波が確認されたと明らかにしました。
ロシアのタス通信はカムチャツカ半島沖合で発生したマグニチュード8.7の地震で数人が軽いけがをしたと報じています。
ロシア科学アカデミーによりますと、千島列島とカムチャツカ半島で目視で5メートルから6メートルほどの津波が確認され、千島列島北部のセベロクリリスクでは津波によって沿岸の建物が流されました。
また、カムチャツカ半島のクリュチェフスカヤ山が地震後に噴火しました。
ユーラシア大陸で最も標高の高い活火山とされ、西側斜面に沿って溶岩の流出が確認されたということです。
噴火と地震の関連は分かっていません。
津波の影響で1人死亡 熱中症疑いなどで12人搬送
津波の影響で全国で1人が死亡、12人がけがや熱中症の疑いなどで搬送されています。
三重県熊野市で避難しようとしていた車が道路脇の崖下に転落し、運転していた58歳の女性が死亡しました。
また、宮崎市で60代の女性が上の階に避難しようとして階段で転倒し、頭を打ちました。軽傷だということです。
このほか、北海道や岩手県では熱中症とみられる症状などで合わせて11人が搬送されています。
津波警報をすべて注意報に切り替え 解除は「朝の状況で判断」
カムチャツカ半島付近を震源とする地震で、気象庁は30日、北海道から和歌山県にかけて出した津波警報をすべて津波注意報に切り替えました。
30日午前8時25分ごろ、カムチャツカ半島付近を震源とするマグニチュード8.7の地震がありました。気象庁は北海道から和歌山県にかけた太平洋側の沿岸で津波警報を出しましたが、午後6時半に関東より南の地域について、津波注意報に切り替えました。
午後8時45分には北海道と東北地方も津波注意報に切り替わり、岡山県については津波注意報も解除されました。
継続している津波注意報については、31日の「朝の状況を見て判断する」としています。
北海道と東北の津波警報 注意報に切り替え
気象庁は北海道と東北地方に出していた津波警報を注意報に切り替えました。
これで警報が出されていた地域はすべて注意報に切り替わりました。
気象庁は午後8時45分、北海道と東北地方に出していた津波警報を注意報に切り替えました。ほかの地域についてはすでに午後6時半に津波注意報に切り替わっていましたが、北海道と東北地方については満潮などの状況が解消されるまでは、津波警報を続けるとしていました。
また、岡山県については津波注意報についても解除になりました。
これまでに、岩手県久慈港で1メートル30センチ、東京・八丈島八重根で80センチ、茨城県・大洗で60センチなど広い範囲で津波が観測されています。
津波注意報の解除は31日朝に判断 今夜中の解除には否定的な見方 気象庁
気象庁は太平洋沿岸に発表していた津波警報のうち、一部を除いて津波注意報に切り替えたことを受けて会見し、「注意報の解除はあすの朝に判断する」と話しました。
気象庁はカムチャツカ半島付近を震源とするマグニチュード8.7の地震を受けて、午前9時40分、北海道から和歌山県の沿岸にかけて津波警報を発表しました。
その後、関東地方と中部地方、和歌山県では高い津波が観測される危険性がなくなったとして、午後6時30分、津波注意報に切り替えました。
北海道と東北地方は引き続き津波警報が発表されていて、気象庁は「津波警報が解除されるまでは安全な場所に避難してほしい」と呼びかけています。
気象庁は午後7時からの会見で、今後、満潮の状態などが解消されれば北海道と東北地方も津波注意報に切り替える見通しを示しました。
一方、津波注意の解除については「あすの朝の状況を見て判断する」として、今夜中の解除には否定的な見方を示しました。
千島列島やカムチャツカ半島では目視で5〜6メートルの津波 ロシア専門機関が指摘
カムチャツカ半島の沖合を震源とする強い地震で、ロシアの専門機関は千島列島やカムチャツカ半島で、目視で5〜6メートルの津波が確認できたと明らかにしました。
ロシアのタス通信は、カムチャツカ半島の沖合で発生したマグニチュード8.7の地震で、避難の際に
窓から飛び降りるなどして、数人がけがをしたと報じています。
現時点で、死者や重傷者は確認されていないということです。
千島列島北部のセベロ・クリリスクでは津波が襲い、住民らが高台に避難しました。映像では、車が水につかり、建物が流される様子が確認できます。
カムチャツカ半島南東部のエリゾフスキーでは、3メートルから4メートルの津波を観測したということです。
ロシア科学アカデミーは、カムチャツカ半島と千島列島では、目視で5から6メートルほどの津波が確認できたと明らかにしました。
この辺りは、津波の高さを自動で計測する観測所はほとんどないと伝えています。
このほか、ロシアの非常事態省などによりますと、カムチャツカ半島の東部にあり、太平洋に面しているペトロパブロフスク・カムチャツキーで改修工事中だった幼稚園の建物の一部が崩壊しました。
この場所でのけが人は、現時点では確認されていません。
今回の地震は、カムチャツカ半島周辺では、1952年以降、最も強い地震で、最初の揺れの後も、
身体に感じないものも含めて、地震が少なくとも50回起きているということです。
ロシア科学アカデミーは、少なくとも1カ月以内はマグニチュード7.5規模の地震が起きる可能性があると指摘しています。
一部地域の津波警報が注意報に
気象庁は、北海道から和歌山県にかけて出していた太平洋沿岸の津波警報のうち、北海道と東北地方を除いて津波注意報に切り替えました。
気象庁は、30日午後6時半、関東地方と中部地方、和歌山県の太平洋沿岸に出していた津波警報を津波注意報に切り替えました。北海道と東北地方は、引き続き津波警報のままです。
津波警報は、朝発生したカムチャツカ半島付近を震源とする地震の影響で、午前9時40分に出されました。
これまでに、岩手県久慈港で1メートル30センチ、東京・八丈島八重根で80センチ、茨城県・大洗で60センチなど広い範囲で津波が観測されています。
「避難継続」を呼びかけ 石破総理 猛暑の避難に「熱中症対策」を関係省庁に指示
石破総理大臣は、津波警報が解除されるまで安全な場所への避難を続けるよう呼びかけました。また、関係省庁に避難所での熱中症対策を指示しました。
石破総理大臣
「警報が解除されるまで安全な場所への避難を継続していただきますようお願いを申し上げます。猛暑の中での避難が続くことから避難所など熱中症対策も関係省庁に指示をいたしました」
石破総理は、高台などに避難している人に対し、自治体の呼びかけに従ってより環境の良い避難所に移動するよう協力を求めました。
また、困ったことがあれば避難所の職員に遠慮なく相談するよう呼びかけました。
各省庁が連携して避難所の運営などに対応するとし、「状況把握と被害の防止に万全を期す」と強調しました。
人的被害まとめ※18:30更新
今回の津波警報に関連する人的被害のまとめです。
ANNの取材では、全国で1人が死亡、12人がけがや熱中症の症状などで搬送されています。
三重県熊野市では避難しようとしていた車が道路脇の崖下に転落し、運転していた58歳の女性が死亡しました。
また、宮崎市では60代の女性が上の階に避難しようとして階段で転倒し、頭を打ちました。軽傷だという事です。
このほか、北海道や岩手県でも合わせて11人が熱中症の症状を訴えるなどして搬送されています。
一部地域で津波注意報に切り替え
気象庁は、北海道から和歌山県に出していた太平洋沿岸の津波警報のうち、北海道と東北地方以外を津波注意報に切り替えました。北海道と東北地方の太平洋沿岸は津波警報が継続しています。
千島列島北部の住民「下から突き上げる揺れ」「大きな波が2回来たのを目撃」
カムチャツカ半島付近を震源とするマグニチュード8.7の地震について、千島列島の北部にあるセベロ・クリリスクの住民が発生の瞬間を語りました。
ビクトリアさん
「下から突き上げるような揺れで、家具から物や食器が落ち始めた」
セベロ・クリリスクに住むビクトリアさんは、地震が発生した時シャワーを浴びていて、家族と急いで市内で一番高い丘の上に避難しました。
港には2回ほど大きな波が押し寄せ、市内では水道から水は出るものの、電気とガスの供給は途絶えているということです。
セベロ・クリリスクは1952年に起きたカムチャツカ地震と津波で甚大な被害を受け、住民の間では地震の際にはすぐに高台へ避難するという習慣が共有されていて、ビクトリアさんは「食糧を分け合いみんなと助け合って過ごしている」と話しています。
ロシアのタス通信は、セベロ・クリリスクで津波による人的被害はなく大きな被害も出ていないと伝えています。
北海道・浦河町の「緊急安全確保」解除
北海道浦河町は津波の避難情報を、最高の「警戒レベル5緊急安全確保」から「警戒レベル4避難指示」に切り替えました。引き続き津波への警戒を呼びかけています。
総務省消防庁によりますと、30日午後5時現在で北海道浦河町はおよそ5000世帯に対して発令していた「緊急安全確保」を切り替えました。全国では、21都道県合わせて229市町村のおよそ201万1000人に「警戒レベル4避難指示」が出ています。
ハワイ マウイに津波1.5メートル
アメリカ・ハワイには、日本時間30日午後2時頃、津波が到達しました。
CNNによりますと、マウイ島で1.5メートルの津波が観測されたほか、オアフ島の北側にあるハレイワでは、海面が1.2メートルほど上昇したということです。マウイ島にあるカフルイ空港では離発着を予定していたすべての便が欠航となり、ターミナルにはおよそ200人が避難しているということです。
ハワイ州の知事は「安全が確認できるまであと2〜3時間はかかる見込みだが、今のところ問題はない」と述べました。一方、グアム島では最大およそ30センチの津波が観測されました。
グアム島の当局は、同様の高さの波が今後、数時間続き、徐々に弱まっていくと予想しています。また、アラスカ州の一部に出されていた津波警報は注意報に引き下げられした。
サンフランシスコなど西海岸には津波注意報が出されていて、地元当局は海岸線から離れるよう呼びかけています。
大阪でも津波注意報 万博周知遅れる
カムチャツカ半島付近を震源とする地震を受け、大阪・関西万博では船や一部のパーク&ライドが利用できない状況になっています。パビリオンやイベントなどは、おおむね通常通り営業しています。
大阪府で30日午前9時40分に津波注意報が出されたことを受け、万博協会は午前10時に災害対策本部を設置しました。
その後、正午すぎに場内放送やアプリなどで注意報が発表されていること、会場はかさ上げされているため、津波の影響は受けないことから通常の営業を続けること、などを来場者に伝えました。
注意報が発表されてから周知までに2時間以上が経過したことについて、万博協会の幹部は、「大前提として安全を確認したうえで情報発信しようとした。その後、発信内容について府市と連携しながら来場者により安心を感じてもらうために調整していた。結果的に正午を超えてしまったので、情報提供の仕方については改善の余地があった。大変申し訳ない」と説明しました。
万博は、通常通り営業していますが、アンゴラパビリオンが独自の判断で臨時閉館をしています。
また、一部の交通アクセスに影響が出ています。午前10時半以降、桟橋の利用が停止され、現在、船でのアクセスができません。
また、自家用車とシャトルバスを乗り継ぐ「パーク&ライド」については、兵庫県尼崎市で避難指示が出たことから、尼崎でのみ利用を停止しています。
尼崎の駐車場では一時、利用者とスタッフ合わせて120人が一時避難場所に避難したということです。
人的被害まとめ※17:20時点
今回の津波警報に関連する人的被害のまとめです。ANNの取材では、全国で1人が死亡、6人がけがなどで搬送されています。
三重県熊野市では避難しようとしていた車が道路脇の崖下に転落し、運転していた58歳の女性が死亡しました。
また、宮崎市では60代の女性が上の階に避難しようとして階段で転倒し、頭を打ちました。軽傷だということです。
このほか、北海道や岩手県でも合わせて5人が搬送されています。
「安全が確認できるまであと2〜3時間はかかる見込みだが、今のところ問題はない」ハワイ州知事
津波の到達が確認されたアメリカハワイ州の知事は「安全が確認できるまであと2〜3時間はかかる見込みだが、今のところ問題はない」と述べました。
またアラスカ州の一部に出されていた津波警報は注意報に引き下げられした。
トンガでも津波警報
震源から8000キロメートルほど離れた場所にある南太平洋の島、トンガでも津波警報が出ています。津波の到達予想時刻は、日本時間の午後6時から午後7時ごろで、トンガ当局は津波の恐れがある地域の住人に対し、高台などに避難するよう呼びかけています。
トンガでは2022年、海底火山の噴火に伴い津波が押し寄せ、多くの死傷者が出ました。
東京・八丈島八重根で80センチの津波が観測
気象庁によりますと、東京・八丈島八重根では、午後2時37分に80センチの津波が観測されたということです。
この他、午後1時52分に岩手県の久慈港で1メートル30センチ、北海道・根室市花咲で午後2時57分に80センチ、宮城県・石巻港で午後2時23分に70センチ、北海道・浜中町霧多布港で午後1時11分に 60センチ、福島県・相馬で午後3時7分に60センチ、茨城県・大洗で午後3時9分に60センチなど北海道から沖縄県まで広い範囲で 津波が観測されています。
避難しようとした車が道路脇に転落 女性が死亡
津波警報を受けて避難しようとした車が道路脇に転落し、女性が死亡しました。
警察によりますと、午前10時すぎ、三重県熊野市の国道311号で、車が道路脇の崖下に転落しました。
この事故で、車を運転していた58歳の女性が頭を強く打ち、病院に運ばれましたが死亡しました。
女性は事故の前、家族にLINEで「車を高台の待避所に置いてくる」などとメッセージを送っていました。
現場は中央線のない車1台分が通れるような幅の道路で、警察が事故の原因を詳しく調べています。
北海道・根室市花咲 80センチの津波観測
北海道・根室市花咲で午後2時57分に80センチ、宮城県・石巻港で午後2時23分に70センチ、
北海道・浜中町霧多布港で午後1時11分に60センチなど北海道から沖縄県まで広い範囲で津波が観測されています。
岩手県久慈港 1.3メートルの津波観測
岩手県の久慈港で30日午後1時52分に1.3メートルの津波が観測されました。
30日午後3時10分 北海道 避難中に転倒や熱中症で4人がけが
北海道や警察などによりますと、今回の津波警報に関連して4人がけがをしています。
厚岸町では86歳の男性が避難所のトイレに行く際に転倒し、骨折の疑いで病院に搬送されました。意識はあるということです。
また、厚岸町の90代の女性は、徒歩で避難所へ向かう途中に具合が悪くなり病院に搬送されています。意識はあるということです。
そして、白老町では60代の女性が避難所へ徒歩で向かう途中に転倒し、軽傷を負いました。
日高町では90代の男性が避難所で具合が悪くなり、熱中症の疑いで病院に搬送されました。
30日午後3時現在 津波観測情報
午後1時3分 岩手県久慈港
午後1時11分 北海道浜中町霧多布港
午後1時32分 北海道えりも町庶野
午後1時47分 青森県八戸港
午後1時50分 北海道十勝港
午後1時46分 福島県相馬港
午後1時55分 八丈島八重根港
午後1時44分 北海道根室市花咲
午後2時8分 茨城県大洗
午後2時39分 茨城県神栖市鹿島港
午後1時18分 宮崎港
午後1時23分 千葉県銚子
午後1時32分 青森県むつ小川原港
午後1時41分 岩手県宮古
午後1時40分 横浜港
午後1時44分 北海道釧路港
午後1時45分 青森県むつ市関根浜
午後1時49分 北海道網走
午後1時50分 父島二見港
午後2時12分 三重県熊野市遊木
午後2時31分 静岡県御前崎
午後1時1分 高知県土佐清水市
午後1時8分 千葉港
午後1時13分 宮崎県日南市油津港
午後1時19分 宮崎県日向市細島港
午後1時31分 鹿児島県志布志港
午後2時10分 奄美大島小湊
午後2時13分 鹿児島県奄美市小湊
午後2時15分 和歌山県那智勝浦町
午後2時15分 東京都晴海
午後2時15分 和歌山県那智勝浦町浦神
午後2時19分 名古屋港
午後2時19分 三重県尾鷲
午後2時29分 高知県室戸市室戸岬
午後2時39分 徳島県由岐
午後2時42分 和歌山県白浜町堅田
午後1時16分 高知港
午後1時22分 徳島県小松島
午後1時38分 大分県佐伯市
午後1時40分 愛知県半田市衣浦
午後1時50分 三重県四日市
午後2時1分 愛媛県宇和島
午後2時3分 沖縄県沖縄市中城湾港
コンビニ一時休業 大手3社で約800店に 津波警報・注意報で
セブン?イレブンによりますと、一時休業しているのは、北海道から関西の太平洋沿岸にあるおよそ260店です。
セブン?イレブンの本部から加盟店に対し、「人命最優先で店舗の判断で休業等を検討してほしい」と呼び掛け、加盟店の判断で一部店舗が休業を決めたということです。
ファミリーマートでは、太平洋沿岸地域の271店舗、ローソンでも九州・沖縄を除く266店舗が一時営業をとりやめています。
30日午後2時19分 最初の揺れ以降も30回地震発生 ロシア・カムチャツカ半島付近
カムチャツカ半島付近を震源とするマグニチュード8.7の地震の影響で、ロシア国内では津波が観測されたほか、建物にも被害が出ています。
ロシアのタス通信はカムチャツカ半島のエリゾフスキー地区で地震のあと、3メートルから4メートルの津波を観測したと伝えています。
地震の規模はマグニチュード8.7で、カムチャツカ周辺では、1952年以降、最も強い地震だということです。
最初の揺れのあとも、地震が30回起きているとしています。また、地方空港などでも被害が出ています。タス通信は、数人が軽いけがをしたと報じています。
このほか、インタファクス通信によりますと、カムチャツカ半島東部にあり太平洋に面しているペトロパブロフスク・カムチャツキーで幼稚園の建物の一部が崩壊したということです。この場所でのけが人は現時点ではいないとしています。
21都道県およそ190万人に避難指示
全国の自治体で避難指示などが発令されています。
総務省消防庁によりますと午後0時半現在北海道浦河町が町内の4982世帯、1万463人に対して、災害が発生または切迫していることを示す「警戒レベル5 緊急安全確保」を発令しています。
そのほか21都道県あわせて207市町村のおよそ190万人に「警戒レベル4 避難指示」が出ています。青森県、岩手県、愛知県、三重県は災害対策本部を設置して対応に当たっています。
また青森県、宮城県、茨城県、神奈川県静岡県、愛知県は消防・防災ヘリでの情報収集を行っています。
物流への影響 太平洋沿岸地域で一時的に集配業務など停止
ヤマト運輸は、津波警報が出ている北海道から四国までの太平洋沿岸地域の一部の営業所で、一時的に集配業務や受付業務を停止しているということです。
その影響で、太平洋沿岸を中心に広いエリアで集荷や配送に遅れなどが生じているとしています。
佐川急便は、津波警報が出ている北海道から和歌山県までの太平洋沿岸地域の営業所で、一時的に集配業務を停止しているということです。
それぞれ、停止期間は津波警報や注意報が解除されて、安全が確認できるまでとしています。
キリンHD 宮城、神奈川の3工場で稼働を一時停止 津波警報を受け
津波警報を受けて、キリンホールディングスは宮城県と神奈川県の合わせて3つの工場の稼働を停止したと明らかにしました。
キリンによりますと、津波警報の発表を受けてキリンビールの仙台工場と横浜工場、傘下のワインメーカー「メルシャン」の藤沢工場で稼働を一時停止しました。
それぞれの従業員は安全な場所に避難しているということです。
30日午後1時45分 ハワイ全島に津波警報「破壊的な津波が到達する恐れがある」避難の渋滞始まる
アメリカ・ハワイでは、全島に対し3メートルほどの津波警報が出され、避難の渋滞が始まっています。ハワイでは日本時間の30日午後2時ごろに、津波が到着する可能性があります。
予想される高さは最大3メートルほどで、地元当局は「破壊的な津波が到達する恐れがある」として、全島で沿岸から離れ、避難するよう呼び掛けています。
ホノルルがあるオアフ島では避難のための渋滞が発生し、ワイキキビーチではライフセーバーが海から離れるよう呼び掛けるなど、緊張感が高まっています。
30日午前11時51分 宮城県石巻港で50センチの津波を観測北海道・東北・関東・東海でも
午前11時51分 宮城県石巻港
午前10時51分 北海道十勝港
午前11時16分 青森県八戸港
午前11時32分 北海道苫小牧東港
午前11時32分 福島県いわき市小名浜港
午前11時38分 茨城県大洗港
午前11時49分 福島県相馬港
午前11時52分 宮城県仙台港
午前11時54分 北海道浜中町霧多布港
午前10時30分 北海道根室市花咲
午前10時42分 北海道釧路港
午前10時46分 北海道えりも町庶野
午前11時7分 岩手県大船渡港
午前11時15分 北海道紋別港
午前11時22分 北海道枝幸港
午前11時43分 茨城県神栖市鹿島港
午前10時53分 北海道網走
午前10時58分 岩手県釜石
午前10時59分 岩手県宮古
午後0時32分 神奈川県横浜
午後0時10分 神奈川県横須賀
午後0時46分 徳島県由岐
30日午前11時43分 鹿島港で津波観測
関東でも津波が観測されました。
茨城県では大洗で40センチ。神栖市鹿島港で30センチ。千葉県銚子や神奈川県三浦市でも第一波を観測しています。
30日午前10時51分 北海道で30〜40cmなど各地で観測
これまでに、十勝港で午前10時51分に40センチ、根室・花咲や釧路で30センチなど各地で津波が観測されたということです。
一方、気象庁は津波警報が出されている東京・伊豆諸島の三宅島阿古では、何らかの理由で津波の観測データが得られなくなっていることを知らせる「欠測」という情報を出しています。
欠測について、気象庁は「観測できないだけで津波が来る恐れはあるので、津波警報などが解除されるまでは避難するなど、命を守る行動をしてほしい」としています。
【津波映像】建物やコンテナなど押し流し陸地へ カムチャツカ半島で4mの津波到達
ロシアメディアによりますと、カムチャツカ半島の一部地域では最大で4メートルの津波が到達したということです。
SNSに投稿された現地とみられる映像では、押し寄せた津波が沿岸に建つ倉庫などの建物やコンテナなどを押し流しながら陸地へと流れ込んでいく様子が写っています。
ロシアの通信社RIAノーボスチによりますと、地震の規模はマグニチュード8.7で、1952年以来カムチャツカ周辺で最も強い地震だということです。
今後1カ月以内に最大でマグニチュード7.5程度の余震が発生する可能性があるとしています。
東海道線や横須賀線の一部区間などで運転を見合わせ
JR東日本によりますと、津波警報の発表を受けて、東海道線や横須賀線の一部区間などで運転を見合わせています。
JR東日本によりますと、30日午前10時10分現在、在来線では、東海道線の全線と横須賀線の大船と久里浜の間、内房線の安房鴨川と君津の間、外房線の茂原と安房鴨川の間などで運転を見合わせています。
また、東北地方では、釜石線、山田線、大船渡線、八戸線、大湊線の全線で運転を見合わせています。
新幹線は、現時点で通常通り運転しているということです。
30日午前10時10分 「すぐに高いところに避難」気象庁が会見
太平洋沿岸の広い範囲に津波警報が発表されたことを受けて気象庁は会見を開き、沿岸部にいる人などはすぐに高いところに避難するよう呼びかけました。
「沿岸部や川沿いにいる人はすぐに高いところに避難してください。すでに避難している人は避難を継続してください」
気象庁はカムチャツカ半島付近を震源とするマグニチュード8.7の地震を受けて、北海道から和歌山県の太平洋側沿岸に津波警報を発表し、午前10時すぎから緊急の会見を開きました。
気象庁によりますと、地震発生当初はマグニチュード8.0と推定されたため、「津波注意報」を発表していましたが、その後、より正確な分析をしたところ、マグニチュード8.7と判明したため、「津波警報」に切り替えたということです。
午前10時時点で、海外の潮位観測点で津波はまだ観測されていないとしています。
日本から離れた地域で起きた地震を受けて国内に「津波警報」を発表するのは、2010年2月に発生したチリ中部を震源とする地震以来ということです。
気象庁は今後の見通しについて、震源が日本から離れた場所だと津波の継続時間がより長くなるため、警報の解除まで「半日から1日程度かかる」との認識を示しました。
30日午前10時半 石破総理会見「対応に万全を期す」 津波警報で避難呼びかけ
石破総理大臣は北海道から和歌山県の太平洋側の沿岸に津波警報が出されたことを受けて会見し、直ちに安全な場所に避難するよう呼びかけました。
石破総理は、●国民に対して、津波や避難に関する情報提供を適時的確に行うこと、●住民避難など被害防止の措置を徹底すること、●早急に被害情報を把握し地方自治体と緊密に連携し人命第一の方針で政府一体となって被害防止に全力で取り組むことの3点を指示しました。
現時点で、人的・物的被害は確認中としたうえで、「対応に万全を期す」と強調しました。
30日午前10時ごろ 3メートル程度の津波が予想 林官房長官 避難呼びかけ
林官房長官はカムチャツカ半島付近を震源とする地震を受けて緊急で記者会見を行い、津波警報が出された地域の住民に対し、安全な場所に避難するよう呼び掛けました。
林官房長官はカムチャツカ半島付近を震源とするマグニチュード8.7の地震で、広い地域に津波警報が発表され、高い所で3メートル程度の津波が予想されているとして、直ちに高台やビルなど安全な場所に避難するよう呼び掛けました。
現時点で人的・物的被害は確認中としています。
政府は、一部の地域で津波注意報が警報に引き上げられたことに伴い、午前9時40分に官邸の危機管理センターに設置された情報連絡室を官邸連絡室に引き上げて対応にあたっています。
30日午前9時46分 カムチャツカ半島で3メートルから4メートルの津波を観測
ロシアのタス通信は、カムチャツカ半島のエリゾフスキー地区で3メートルから4メートルの津波を観測したとの当局者の話を伝えています。
エリゾフスキー地区は半島の南東部、震源に近い場所にあります。
ロイター通信によりますと、カムチャツカ半島沖で発生した地震を受け、ロシア・カムチャツカ州のソロドフ州知事は「負傷者は報告されていないが、津波警報を受けてサハリン地域の小さな町に避難を命じた」と発表しました。
ソロドフ知事は「今日の地震は深刻で、数十年で最も揺れが強い」「負傷者はいなかったが幼稚園が被害を受けた」などとSNSに投稿しています。
韓国の連合ニュースによりますと、カムチャツカ半島で起きた地震の影響で、朝鮮半島では30センチ未満の津波が予測されているということです。韓国にある日本大使館は「韓国の沿岸部にも津波の到達が予想される」として、在留邦人に対し、沿岸部や川沿いにいる人は高台やビルなど安全な場所に避難するよう呼び掛けています。
USGS=アメリカ地質調査所は、ロシアのカムチャツカ半島で日本時間の30日午前8時24分に地震の規模を示すマグニチュード8.7の地震の後もペトロパブロフスク・カムチャツキーでマグニチュード6.9や6.3など相次いで地震が発生したと発表しました。
アメリカ地質調査所によりますと、カムチャツカ半島付近を震源とする地震で、アメリカのハワイ州とアラスカ州の一部に津波警報が発令されました。また、西海岸のカリフォルニア州、オレゴン州、ワシントン州と、グアム島でも津波注意報が出されています。住民には海岸や港から離れるよう注意が呼びかけられています。
30日午前9時40分ごろ 津波警報の発令で仙台空港閉鎖
津波警報の発令で宮城県の仙台空港が閉鎖されました。それに伴い航空各社は仙台空港に向かっている飛行機の目的地の変更など対応をしています。
津波警報の発令で30日午前9時40分ごろに仙台空港が閉鎖されました。
全日空は仙台空港に向かっている飛行機の目的地を変更するなど対応しています。
仙台空港を発着する便については、運航を見合わせているということです。
また、日本航空では、福岡空港と大阪の伊丹空港から向かっていた2便が引き返しているということです。
30日午前9時40分 太平洋沿岸に津波警報
30日午前8時25分ごろ、カムチャツカ半島付近を震源とするマグニチュード8.7の地震がありました。北海道、千葉県、愛知県など広い地域に津波警報が出ています。
この地震で、北海道太平洋沿岸西部、千葉県内房、伊豆諸島、相模湾・三浦半島、愛知県外海に津波警報が出ています。
また、オホーツク海沿岸、陸奥湾、青森県日本海沿岸、東京湾内湾、伊勢三河湾、北海道日本海沿岸北部、大阪府、兵庫県瀬戸内海沿岸、淡路島南部、岡山県、徳島県、高知県、愛媛県宇和海沿岸、大分県、大分県豊後水道沿岸、鹿児島県東部、種子島・屋久島地方、奄美群島・トカラ列島、大東島地方、大分県瀬戸内海沿岸、鹿児島県西部、沖縄本島地方、宮古島八重山地方に津波注意報が出ています。
気象庁は午前10時10分から会見を開き説明するとしています。
千葉県は、津波警報などを受けて「海岸沿いの方は逃げてください」などとSNSで呼びかけています。
県によりますと、各市町村によって避難の指示などが異なるため、住んでいる地域のホームページなどで避難についての情報を確認するよう呼び掛けています。
30日午前9時32分 沿岸の各自治体で対応する動き
太平洋沿岸の広い地域に津波注意報が出されたことを受け、沿岸の各自治体で対応する動きが出ています。
和歌山市や北海道の根室市では災害警戒本部を設置しました。
根室市では広報車を出して注意を呼びかけ、根室港の防潮堤の扉を締める対応を取るという事です。
福島県いわき市は災害対策本部を設置。同じく楢葉町は沿岸の一部に避難指示を発令しています。
30日午前8時51分 福島第一原発 構内の作業員に対して避難指示 東京電力
東京電力によりますと、福島第一原発では津波注意報発表に伴い、30日午前8時51分に構内の作業員に対して避難指示を出しています。
午前8時37分すべての人員が避難したことを確認しています。
福島第一原子力発電所では、津波情報を注視するとともに、発電所への影響の有無を監視しています。
福島第一原子力発電所では、ALPS処理水希釈放出設備については、遠隔監視にて異常がないことを確認していますが、津波注意報が発表されたことを受け、午前9時5分に事前に定めた運用に従い、計画的に運転を手動停止しています。
30日午前8時37分 政府 官邸の危機管理センターに「情報連絡室」設置
カムチャツカ半島付近を震源とするマグニチュード8.0の地震を受けて、政府は総理官邸の危機管理センターに情報連絡室を設置しました。
この地震により、北海道から九州にかけての広い地域に津波注意報が出ています。
これを受けて政府は、30日午前8時37分に官邸の危機管理センターに情報連絡室を設置しました。
石破総理大臣も午前9時15分に官邸に到着し、現在は執務室に入っています。
官邸には担当者らが集まり、情報収集にあたっています。
30日午前8時25分ごろ カムチャツカ半島でM8.0の地震 太平洋沿岸に津波注意報
午前8時25分ごろ、カムチャツカ半島付近を震源とする地震がありました。
地震の規模はマグニチュード8.0です。
この地震で、北海道、青森県、岩手県、宮城県、福島県、茨城県、千葉県、小笠原諸島、静岡県、三重県、和歌山県、宮崎県に津波注意報が出ています。
気象庁は午前10時10分から会見を開き、津波注意報について説明するとしています。