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2025年8月4日 13:30

恐怖…住宅街に“最強”スズメバチ 巣が巨大化 ハンター歴戦の技“麻酔作戦”

2025年8月4日 13:30

恐怖…住宅街に“最強”スズメバチ 巣が巨大化 ハンター歴戦の技“麻酔作戦”
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 各地でスズメバチによる被害が相次いでいます。この暑さの影響で、スズメバチの活動期間が長期化する恐れもあり、注意が必要です。

ソフトテニスの大会で襲われるケースも

 集団で襲い掛かる“最強の昆虫”とされる「スズメバチ」。特に凶暴化する秋の繁殖期を前に、既に各地で被害が出ている。

 北海道では、ソフトテニスの大会で男女17人がスズメバチに襲われるケースも。

猛暑のなかで死闘を繰り広げるスズメバチハンター
猛暑のなかで死闘を繰り広げるスズメバチハンター

 そんなスズメバチを駆除するため、猛暑のなかで死闘を繰り広げるスズメバチハンター。しかし、凶暴なスズメバチの猛攻はハンターにも…。

巣が巨大化…大量攻撃

 千葉県野田市の住宅街、建築会社の倉庫の屋根で見つかったスズメバチの巣。重機の点検時に気づいたという。

スズメバチハンターも、大きさに驚く
スズメバチハンターも、大きさに驚く
スズメバチハンター 田迎真人氏
「こりゃでけーなー。びっくりしたなー、こんなでっけぇの。今年一番でっけぇじゃんかよ。今年一番でかいじゃん。こんなでっけぇのかよ、今年で」
500匹級か?
500匹級か?
スズメバチハンター 松原暢明氏
「これは平気で500匹ぐらいいるんじゃないか」
田迎氏
「400〜500近くいるよ、これは」

 まずは、掃除機を改良したバキューム機で吸い取り、数を減らす作戦。

吸っても吸っても巣穴から出てくる
吸っても吸っても巣穴から出てくる
松原氏
「出てきた、出てきた。こんなのまだ序の口だからね。まだ怒っていないよ。多いな」

 吸っても吸っても巣穴から出てくるスズメバチ。

攻撃性は断トツ
攻撃性は断トツ
田迎氏
「これはキイロスズメバチ。これは小ぶりなんですけどね、攻撃性は断トツ、トップですから。オオスズメバチと同格ぐらい。早いんですよ飛ぶのが。あっという間にピュッと来て、チクッとやられて終わり。間に合わない」
スズメバチハンターを攻撃するハチ
スズメバチハンターを攻撃するハチ
松原氏
「刺してる、刺してる。見える?」
ハンターの手を針で攻撃
ハンターの手を針で攻撃

 ハンターの手を針で攻撃するスズメバチ。さらに、攻撃はカメラにも…。

気が抜けない場面が続く
気が抜けない場面が続く
松原氏
「油断すると、本当にやられるからね!」

 吸い込まれたスズメバチが、ケース一杯になっていく。

 ここまで巣が巨大化したのは、連日の猛暑で関係者が外出を控え、飛び回るハチに気づかず巣の発見が遅れたためという。実際に駆除の依頼主も、気づいたのはこの前日だった。

予想通り「500匹級」だった
予想通り「500匹級」だった
松原氏
「うわー出てきた、出てきた。エンドレスで出てきた、これ。やっぱ500匹級だね」
巣は直径およそ40センチ
巣は直径およそ40センチ

 格闘すること1時間。駆除された巣は直径およそ40センチ。巣の中には500匹ほどのスズメバチがいた。ここまで巣が大きくなるには、1カ月以上かかるという。

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歴戦の技“麻酔作戦”

 1日、依頼があったのは茨城県境町。住宅のすぐそばにある垣根に巣があり、住民から撤去の依頼があった。

巣が枝に隠れて、気づかずに刺されてしまうことが多い
巣が枝に隠れて、気づかずに刺されてしまうことが多い
松原氏
「こういう垣根に作って、刺される人多いんですよ。結構こういう所は、逆に危ないですよね」

 巣が枝に隠れて、気づかずに刺されてしまうことが多いという。

依頼主
「(気がついたのは)2、3日前なんですけど、娘とかがハチがなんかぶんぶんしてるっていうので」
依頼主の孫
「暑いから、あんまり外に出なかったから気がつかなかった」
「怖かったです」
今回も大量のハチが…
今回も大量のハチが…
田迎氏
「かなりいるぞ、これ数は。40か50(匹)いるぞ」

 防護服を着て、早速作業を開始。

ハチを眠らせる液体を布にしみこませて、巣の入り口に詰める作戦
ハチを眠らせる液体を布にしみこませて、巣の入り口に詰める作戦
田迎氏
「(Q.どういう方法でいく?)ちょっと麻酔を使ってやるから」

 ハチを眠らせる液体を布にしみこませて、巣の入り口に詰める作戦をとるハンター。布を巣穴に入れると、巣の中からはハチが暴れているのか大きな羽音が…。

巣の大きさは、およそ18センチ
巣の大きさは、およそ18センチ

 ハンターの歴戦の技で、ハチをほとんど巣から出すことなく撤去することに成功。巣の大きさは、およそ18センチ。住民に被害が及ぶ前に撤去することができた。

麻酔作戦失敗 反撃に…

 続いて、ハンターが向かったのは茨城県守谷市。こちらも巣が作られたのは住宅のすぐ横にある垣根。依頼主は、なんと2日連続で7カ所もスズメバチに刺されたという。

2日連続で7カ所もスズメバチに刺された
2日連続で7カ所もスズメバチに刺された
依頼主
「おととい、この垣根を切ったんだよ。垣根を切ったら、いきなりぶわーっと来ちゃったもんだから、もうあそこまで逃げたんですけどね。それが5カ所やられて」

 背中や左腕、右まぶたなど身体の至る所をスズメバチに刺されてしまった依頼主。実は…。

依頼主
「(Q.1回駆除してもらった?)駆除してもらって、それで安心してこっちを今度は切ってたわけですね。そしたら、ぶわーっとまた来ちゃって」

 自宅の別の場所にあった巣を駆除したばかりだったため、この垣根にも巣があったことに気づかず、刺されてしまったという。

依頼主
「2回目は、あっスズメバチだって音で(気づいて)2カ所で済んだけど」

 これ以上刺されないようハンターが作業を開始。ここでも巣の入り口に麻酔を染み込ませた布を入れようとするが作戦は失敗。巣が壊れてしまい、中から大量のスズメバチが出てきた。

麻酔を染み込ませた布を入れようとするが作戦は失敗
麻酔を染み込ませた布を入れようとするが作戦は失敗
田迎氏
「うまくいかねえや、やっぱり。無理だ」

 大量に出てきたスズメバチが巣の周りを取り囲む。中には取材班のカメラを襲うスズメバチも。

カメラを襲うスズメバチも
カメラを襲うスズメバチも

 地道に網で捕まえる作戦に変更し、なんとか巣を撤去することに成功。撤去された巣を見た依頼主は、次のように話した。

なんとか巣を撤去することに成功
なんとか巣を撤去することに成功
依頼主
「やっぱりね、今考えるとスズメバチがたまに飛んできていたんですね。あれはもう、巣を作っていたんですね。いや本当に安心です」

 しかし、本当に危険なのはこれからの時期だという。

一番危険なのは、お盆過ぎてから
一番危険なのは、お盆過ぎてから
田迎氏
「やっぱり9月、10月ですよ、一番危険なのは。お盆過ぎてからですね」

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2025年8月4日放送分より)

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