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2025年8月8日 20:18

鹿児島・霧島市に「大雨特別警報」

2025年8月8日 20:18

鹿児島・霧島市に「大雨特別警報」
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 関東は午後からゲリラ雷雨に。一方、鹿児島の大雨被害の全容が、ドローン映像から見えてきました。

ゲリラ雷雨 都内を直撃

 打ちつける雹(ひょう)。そして、雷も鳴り続けます。

 8日、関東では午後になって急に大気が不安定となり、激しい雷雨となりました。

野菜スティックを拾い上げている人も
野菜スティックを拾い上げている人も

 傘は役に立たず。風で飛ばされたのでしょうか、野菜スティックを拾い上げている人も。

横殴りの雨がホームに
横殴りの雨がホームに

 東京・板橋区には大雨警報が出され(解除済み)、東武東上線の上板橋駅では横殴りの雨がホームに入り込みます。

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ドローンで見た…“被害の全容”

鹿児島では土石流も発生
鹿児島では土石流も発生

 一方、鹿児島では大雨の影響で土石流も発生。8日、霧島市と鹿児島市には最も高い警戒レベル5の緊急安全確保が出されました。県内ではわずか半日でおよそ500ミリの雨が降り、町の景色は一変していました。

平年8月に降る量のおよそ1.8倍の雨が降った
平年8月に降る量のおよそ1.8倍の雨が降った

 8日午前5時半すぎの鹿児島県姶良市内、どこが道でどこが川なのか区別がつかないほど濁流が町をのみ込んでいました。

 周辺では、わずか12時間で観測史上最大の483ミリの雨を観測しました。これは平年8月に降る量のおよそ1.8倍です。

路肩が崩壊
路肩が崩壊

 上空から捉えた姶良市の網掛川では、橋のそばの路肩が崩壊、濁流の爪痕が刻まれていました。さらに、その先でも路肩がごっそりと崩れ落ち、車は川に落ちかけています。

 撮影したのは、地元の建設会社です。

地下に落ち込んでいる
地下に落ち込んでいる
山藤建設 岩下裕一さん
「こんなに長時間、強い雨が降り続けるのはなかなかない。知り合いの会社でも『車がダメになったかも』と聞いた。川沿いに石灯籠(どうろう)があったが、下の部分の土が川の水に吸い出され、下が空洞のようになっていて灯籠(とうろう)が地下に落ち込んでいる。河川、山の斜面、かなり水を含んでいる状態。今持ちこたえていても、この後少しの雨で崩壊が起こることは十分考えられるので心配」
川沿いの道路に異変
川沿いの道路に異変
およそ100メートルにわたって路肩が崩落
およそ100メートルにわたって路肩が崩落

 周辺の別の場所でも、この川沿いの道路に異変がありました。およそ100メートルにわたって路肩が崩落。ガードレールごと崩れ落ち、電柱も奥に傾いています。

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倒壊家屋に女性残される

屋根の上で作業を続ける消防隊員
屋根の上で作業を続ける消防隊員

 姶良駅から10キロほど離れた山間の集落では、大変な事態が起きていました。

 角を曲がった先に見えてきたのは倒壊した住宅です。屋根の上で作業を続ける消防隊員、住宅の中を懸命に確認しています。

土砂とともに無数の竹がなぎ倒されている
土砂とともに無数の竹がなぎ倒されている

 かつては静かな住宅街でしたが、この裏手の竹山で午前5時前に土砂崩れが起き、住宅3棟が巻き込まれました。幅はおよそ40メートルにわたり、土砂とともに無数の竹がなぎ倒されています。

経験したことのない雨だったという
経験したことのない雨だったという
近くに住む人
「崩れた所の下の家主さんが、『音がしなかった。寝ていて気付かなかった』と言っていた。経験したことのない雨だった。強かった。雷もでかいのがドーンときて、電気がこなくなった」

 倒壊した家から2人が搬送されましたが、30代の女性が取り残され、救助活動が続けられています。

車が水没
車が水没

 勢いを増すのは霧島市の川。その中に、車が水没しています。

河川敷は駐車場だったが…
河川敷は駐車場だったが…

 普段、河川敷は駐車場になっています。車を止めている間に取り残されたのでしょうか。

一時、氾濫危険水位に達していた
一時、氾濫危険水位に達していた

 天降川は日付が変わるころから水位が上がり、一時氾濫危険水位に達していました。

桜島の4つの川で土石流が発生
桜島の4つの川で土石流が発生

 大きな音とともに流れていく土石流。午前7時すぎの鹿児島市桜島の様子です。この大雨の影響で、桜島の4つの川で土石流が発生したということです。

 国土交通省によると、この土石流で人や設備に影響はないということです。

緊急 競走馬600頭避難も

 7日、「線状降水帯」が発生した石川県では…。

金沢競馬場では、厩舎(きゅうしゃ)が水につかった
金沢競馬場では、厩舎(きゅうしゃ)が水につかった

 金沢市の金沢競馬場では厩舎(きゅうしゃ)が水につかり、餌(えさ)も泥などで汚れてしまったということです。

競走馬を周辺の牧場に避難させている
競走馬を周辺の牧場に避難させている
調騎会 加藤和義会長
「ウマが本当にかわいそうな状況。ひざの上まで浸かっていて。ガソリンや灯油もあり流れ出て、においも臭くて」

 競走馬を周辺の牧場に避難させていますが、厩舎にはおよそ600頭がいて、すべて避難させられる状況ではないということです。

テレ朝天気

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