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福岡県では、10日、線状降水帯の発生が相次ぎました。
福津市を流れる西郷川で、夫婦とみられる60代の男女2人が川に流されました。目撃者によりますと、水が堤防を越えて膝の高さまで押し寄せるなか、夫は、水の中で足を取られ、転倒してしまったといいます。
目撃者
「奥さんも、そこで止まらないで、水に入って追いかけた。2人とも荷物持っていたので、そのまま滑って、流れのまま」
「奥さんも、そこで止まらないで、水に入って追いかけた。2人とも荷物持っていたので、そのまま滑って、流れのまま」
警察が捜索をしていますが、2人は見つかっていません。
長崎県では、朝までに「線状降水帯が発生した」と3回発表され、土砂崩れに車が突っ込む事故や、住宅に土砂が押し寄せる被害が確認されています。
気象庁は、さらに12日朝にかけて、線状降水帯が発生する恐れがあるとしています。
記録的大雨の影響は、交通にも出ました。
九州新幹線や山陽新幹線では、始発から運休が相次ぎ、駅で振替や払い戻しを求める人が列を作りました。
午後になり、全線で運転は再開されましたが、ダイヤは大幅に乱れたままです。
JR九州は、在来線でも22路線で運行を取りやめています。
空の便は、熊本空港を発着する7便のほか、羽田から九州方面に向かう一部の便で欠航になりました。
土砂崩れなどが多発している九州。
NEXCO西日本によりますと、九州道などの一部で通行止めになっていて、開通まで時間がかかる可能性があるといいます。
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影響は、西日本以外にも広がっています。
NEXCO中日本は、岐阜県の一部で、高速道路を通行止めにしたほか、速度規制も実施しました。
夜になり、石川県で、雨が強まっています。
志賀町で、土砂災害の危険が高まっているとして、一部に避難指示が出されました。
能登地方での避難指示は、10日からあわせて5つの市や町で2万世帯あまりになります。
12日も能登を含めた各地で、災害級の雨に警戒が必要です。
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