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北海道斜里町の羅臼岳で、クマに襲われ、行方がわからなくなっていた男性が15日午後1時半過ぎ、遺体で発見されました。亡くなったのは、東京に住む曽田圭亮さん(26)と判明。警察は、遺体の状況を詳しく調べています。
北海道警察によりますと、午後1時過ぎ、男性が襲われた現場付近にいた親子3頭のヒグマをハンターが駆除。クマの死骸は、現在、『知床財団』にあって、今後、北海道総合研究機構が、DNA分析を行うということです。
家畜などを次々と襲った『OSO18』の捕獲作戦を指揮した藤本さん。
南知床・ヒグマ情報センター 藤本靖前理事長
「(知床は)クマの生息数は多いが、死亡事故は、本当に少ない。本来、優しいクマが多い地域なので、関係する人もショックはあると思う」
「(知床は)クマの生息数は多いが、死亡事故は、本当に少ない。本来、優しいクマが多い地域なので、関係する人もショックはあると思う」
羅臼岳の周辺では、ここ最近、“親子グマ” の目撃情報が相次いでいます。
今月3日には、羅臼岳に向かう知床峠で、その翌日に登山口付近で親子グマを確認。さらに、10日には、山頂に近い登山道でも、確認されています。
これらのクマには ある“特徴”があったそうです。
自然文化団体ノノオト 小林誠副代表
「子グマの1頭に、胸から肩にかけて、白い斑点が入っている。立て続けに同じようなエリアで、2週間以内の短い間に確認されると、なかなか重複することはないのかなと」
「子グマの1頭に、胸から肩にかけて、白い斑点が入っている。立て続けに同じようなエリアで、2週間以内の短い間に確認されると、なかなか重複することはないのかなと」
人を襲ったクマかはまだ不明ながらも、今回、親子すべてが駆除されています。
南知床・ヒグマ情報センター 藤本靖前理事長
「親と一緒に人間を襲ってしまったということであれば、大きくなったら、人間を見ても恐れなくなる。そういう意味では、二次被害、三次被害が考えられるから、正当な話なので、問題ないと思う」
「親と一緒に人間を襲ってしまったということであれば、大きくなったら、人間を見ても恐れなくなる。そういう意味では、二次被害、三次被害が考えられるから、正当な話なので、問題ないと思う」
一つの要因となったのでしょうか。漁港で聞かれたのは、“クマの大好物”の不漁でした。
漁師
「いまの時期だと、クマが河口に降りてきて、マスを餌にするけど、それがないわけですから。まして温暖化でエサ不足で。昔は人間を見ると逃げていた。いまは寄ってきますからね。慣れすぎている」
「いまの時期だと、クマが河口に降りてきて、マスを餌にするけど、それがないわけですから。まして温暖化でエサ不足で。昔は人間を見ると逃げていた。いまは寄ってきますからね。慣れすぎている」
ヒグマ注意報が発表されている道南の町では、畑への被害も出ています。家庭菜園には、皮だけが残ったスイカ。約20個、食べたそうです。
住民
「畑の端から端まで歩いたんだね。よっぽどお腹すいてたのか、熟れてないスイカまで食べてる。早く駆除してほしいなあ」
「畑の端から端まで歩いたんだね。よっぽどお腹すいてたのか、熟れてないスイカまで食べてる。早く駆除してほしいなあ」
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