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道頓堀に面した大阪・ミナミの雑居ビルで18日に火災があり、消火活動にあたっていた消防士(22)と消防指令(55)の2人が亡くなりました。2人は火元のビルから延焼した隣のビルで崩落に遭い、行き場を失ったのではないかとみられています。
大阪一の繁華街 対岸にも熱気が
燃え盛るビル。幅20メートルほどの道頓堀川を隔てても熱を感じたといいます。
目撃した人
「ここまで熱来てるよね」
「めっちゃ来てますよね」
「ここまで熱来てるよね」
「めっちゃ来てますよね」
発生は午前10時前。近くの店に勤める男性が「火事です」と交番に駆け付けました。
生花店の従業員
「店からすぐ裏出たらすごい音していたので、ドア開けたらめっちゃ黒煙が上がっていた。消防士さんが真っ黒になって出てきていた」
(Q.消防隊員の姿は何人ぐらい)
「店のドアの前で10人以上の人が入れ代わり立ち代わりで建物の中に入って行ったんだろう。みんな真っ黒になって出てきた」
「店からすぐ裏出たらすごい音していたので、ドア開けたらめっちゃ黒煙が上がっていた。消防士さんが真っ黒になって出てきていた」
(Q.消防隊員の姿は何人ぐらい)
「店のドアの前で10人以上の人が入れ代わり立ち代わりで建物の中に入って行ったんだろう。みんな真っ黒になって出てきた」
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消火中“崩落”で行き場を失ったか
消防車など62台が出動し消火活動にあたりましたが、消防隊員2人が命を落としました。浪速消防署の消防司令・森貴志さん(55)と消防士の長友光成さん(22)です。小型タンク小隊として現場に駆け付け、消火活動にあたっていました。
大阪市 横山英幸市長
「2人の職員が命を落とすという本当につらい状況になってしまい、言葉もありません。なんとか状況を確認して、消防力強化と再発防止に努めていきたいと思います」
「2人の職員が命を落とすという本当につらい状況になってしまい、言葉もありません。なんとか状況を確認して、消防力強化と再発防止に努めていきたいと思います」
当時の状況については。
大阪市 横山英幸市長
「延焼が広がってさらに被害が拡大する中で、迅速に消火する判断とともに、建物の中で崩落が起きた。崩落して下の階に落ちたということではなくて、崩落を受けて避難・退避していく中で命を落とした。建物自体の何か瑕疵(かし)や違反があったのかどうかは、かなり延焼が広がっているので直ちに分かる状況ではない」
「延焼が広がってさらに被害が拡大する中で、迅速に消火する判断とともに、建物の中で崩落が起きた。崩落して下の階に落ちたということではなくて、崩落を受けて避難・退避していく中で命を落とした。建物自体の何か瑕疵(かし)や違反があったのかどうかは、かなり延焼が広がっているので直ちに分かる状況ではない」
この火事で焼けたのは火元とみられる5階建てビルの地下1〜3階、延焼した7階建てビルの5〜6階、少なくとも100平方メートル。大阪市によると、死亡した森さんと長友さんは延焼したビル内部の崩落によって閉じ込められた可能性があるといいます。
崩落したフロアにいた他複数の隊員は出口方面に退避ができたものの、2人は出口に向かうことができず、その後、煙などにのまれたとみられます。
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建物内部を知る人は「倉庫みたい」
2人が見つかった6階には何があったのか。ビルの内部を知る人物に話を聞くことができました。
延焼したビルの工事関係者
「4階まではエレベーターがあって、5階からはエレベーターがなく階段のみになっている。6階7階は空室。荷物置きのようになっている、倉庫みたいになっていると。テナントではなくて」
「4階まではエレベーターがあって、5階からはエレベーターがなく階段のみになっている。6階7階は空室。荷物置きのようになっている、倉庫みたいになっていると。テナントではなくて」
午後7時過ぎ、火は消し止められました。この火事では、亡くなった2人の消防隊員の他に、消防隊員3人と現場近くにいた20代の女性も煙を吸うなどして搬送されています。消防は今後、事故調査委員会を立ち上げ、原因の究明を進めるとしています。
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