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2025年8月19日 20:11

秋田・男性(93)死亡 クマ被害が一転“殺人事件”に

2025年8月19日 20:11

秋田・男性(93)死亡 クマ被害が一転“殺人事件”に
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 秋田で93歳の男性が死亡した事件。当初、クマの被害の可能性が指摘されていましたが一転、殺人事件となりました。

男性死亡 複数の傷

 当初、クマ被害と思われた事態は一転、殺人事件に。山間の集落で、何が起きたのでしょうか。

 事件は、JR秋田駅から25キロほど南東にある大仙市で起きました。

 18日午後1時過ぎ、大仙市の住宅で住人の進藤藤義さん(93)が倒れていると通報がありました。警察や消防が駆け付けましたが、その場で死亡が確認されました。

近隣住民
「親父(被害者)は、すぐ家の前で花とか栽培して売ったり、元気で畑行ったり」

 当初、消防はこう言っていたそうです。

近隣住民
「最初、消防の人が『クマが出たので気を付けて下さい』と。『外には絶対に出ないで』と」
19日の朝も、市内の駐車場でクマの目撃情報があった
19日の朝も、市内の駐車場でクマの目撃情報があった

 大仙市では2023年、住宅にクマが侵入するなどの被害が起きていました。19日の朝も、市内の駐車場で目撃情報があったばかりです。

 ただその後、事態は一変します。

 警察によると、司法解剖の結果、死因は出血性ショックで、遺体には刃物で切り付けられたような刺し傷がありました。この家には、殺害された進藤さんの妻と51歳の長男が暮らしていて、通報は妻からでした。

周辺住民
「ご家族は3人、一緒にいるのは。あと(別に暮らす)息子さんが1人。妻は感じのいい人でした。いつもニコニコしていて」
「(Q.長男の印象は?)おとなしそうな人。結構、自転車でスーパー行ったり、あとはウォーキングもしていた。たまにあいさつするくらい」

 警察によると、事件当時長男は家にいて、悲鳴や何か気づいたことはなかったと話しているということです。

 現場は、完全に鍵が閉められた状態ではなかったものの、外部から侵入した形跡は18日の時点では認められていません。

 専門家は、当初クマの被害と間違われたことがポイントだと指摘します。

事件の特定には…
事件の特定には…
元埼玉県警 捜査1課 佐々木成三氏
「負傷程度がかなり傷があったということで、クマの被害だと感じたのかもしれない。死因は『出血性ショック』。深い傷を負っているとなると、かなり殺意は明確にあると思う。事件の特定には、在宅していた家族の証言がかなり重要」
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