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19日も列島は、“極端な夏”に見舞われました。
大気の状態が不安定になった北海道では、局地的に非常に激しい雨が降り、乙部町では土砂崩れが発生しました。
一方、本州では、危険な暑さが広がっています。
全国159地点で猛暑日を記録。一番、暑くなった埼玉県鳩山町は38.5度で、今年に入り、すでに34日目の猛暑日です。
気象庁は19日、3カ月予報で、「夏が長引く見通し」と発表しました。
異常ともいえる今年の夏。
深刻な影響は、秋の味覚をも奪いかねない状況です。
千葉県松戸市の加藤ぶどう園。
例年なら色づいているはずの巨峰が、今年は、まだ青みが残っているものがあります。巨峰の色づきには23度前後の涼しい気温が必要ですが、今月だけで14日間の熱帯夜。夜ですら気温が下がらりません。
加藤ぶどう園 加藤正芳さん
「お客さまの心象として『紫のぶどう』と言われたときに、例え同じ味だったとしても、人は視覚からも味を感じるので難しい」
「お客さまの心象として『紫のぶどう』と言われたときに、例え同じ味だったとしても、人は視覚からも味を感じるので難しい」
見た目で敬遠されれば、売り上げは直結して落ち込むことに。最悪の場合、加工品用として出荷することになり、収入は大幅に減ってしまうといいます。被害額は、数百万円ほどになる可能性もあります。
加藤ぶどう園 加藤正芳さん
「適期に販売するのが一番いいが、このような事態になってしまっては、販売時期を遅らせて、お客さまにご購入いただけるような準備をしていく」
「適期に販売するのが一番いいが、このような事態になってしまっては、販売時期を遅らせて、お客さまにご購入いただけるような準備をしていく」
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