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22日、横浜でカメラが捉えたのは「リス」。かわいく見えて、実は過去最多となっているマダニ感染症を拡大させる恐れも指摘されているんです。
横浜で“危険なリス”急増なぜ?
22日午後、横浜市の公園で、縦横無尽に駆け回る動物がいました。地面を探り、何かを口にしたり、2匹でじゃれあうような様子も。
元々、台湾に生息していた特定外来生物、通称・タイワンリスです。
地元の人
「急に1〜2匹見かけるようになって。そこからばーっと増えて。訳分からない病気になったりするのが怖い」
「急に1〜2匹見かけるようになって。そこからばーっと増えて。訳分からない病気になったりするのが怖い」
今月に入り、横浜での目撃情報が相次いでいます。道端や、20日には電線を伝ってどこかへ。
撮影者
「(ベランダの)洗濯物干しのポール辺りをすごい速さで走り去っていく」
「(ベランダの)洗濯物干しのポール辺りをすごい速さで走り去っていく」
横浜の街は今、騒然としています。というのも…。
フルーツパークヨコハマ 芝口禎久さん
「朝落ちていたナシ。こっちの小さい食べ口が、リスではないか」
「朝落ちていたナシ。こっちの小さい食べ口が、リスではないか」
農産物をはじめ、様々な被害が出ていたのです。
芝口さん
「多い時は1日5個とか。(1カ月の被害額)約10万円ほどに。とうとう来たかな、横浜に」
「多い時は1日5個とか。(1カ月の被害額)約10万円ほどに。とうとう来たかな、横浜に」
電線をかじる被害も報告されているタイワンリス。一体なぜ、横浜で急増しているのでしょうか。
相模原市立博物館 秋山幸也学芸員
「最大で年3回くらいは繁殖できる可能性。収まらなくなって分布を広げつつあると十分考えられる」
「最大で年3回くらいは繁殖できる可能性。収まらなくなって分布を広げつつあると十分考えられる」
タイワンリスは、危険な感染症を広げる恐れもあります。
今年の感染者は過去最多、致死率およそ3割ともいわれる、マダニが媒介する感染症SFTS(エスエフティーエス)です。
秋山学芸員
「野生動物には例えばマダニがついている。タイワンリスが人間と何らかの形で接触することで、(マダニなど媒介する)感染症を運んでしまう可能性が十分にある」
「野生動物には例えばマダニがついている。タイワンリスが人間と何らかの形で接触することで、(マダニなど媒介する)感染症を運んでしまう可能性が十分にある」
もし見かけても、触らないように注意が必要です。
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