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2025年8月28日 01:13

熱中症対策に「夏休み延長」東京都心“史上最長”10日連続猛暑日

2025年8月28日 01:13

熱中症対策に「夏休み延長」東京都心“史上最長”10日連続猛暑日
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8月も終盤に差し掛かっていますが、暑さはなかなか収まりません。この暑さの中で夏休み期間を延長した学校もあり、始業式を前に様々な暑さ対策に乗り出しています。

いまだ暑さ衰えず…記録更新

福島県伊達市では27日、午前中から最高気温35.2度の猛暑日となりました。

男性
男性
「暑いし紫外線が強いので。目にも紫外線が良くないので、きちんとガードしてもいいかなと。一時よりましですが、まだ暑い。8月も終わりなんですけれど」
東京都心の猛暑日

東京都心も午前11時前に35度に到達。これで10日連続、今年に入って23日目で、観測史上最長にして最多の猛暑日記録となりました。

府中市

府中市も正午前に猛暑日に。都心をはるかに上回る、今年37日目です。子どもたちにとって暑さをしのげる安全な場所、市内の駄菓子店です。エアコンが効いた店内で、子どもたちは思い思いに過ごします。

小学6年生
小学6年生
(Q.将来の夢は)
「医者です。自分もお医者さんに助けられたので、次は自分が助けたい。熱中症にならないように方法を考えたり、熱中症になった人を助けたい」
中学3年生
中学3年生
「早く涼しくなって農家の人に楽になってほしい」
(Q.将来の夢はコメ農家)
「そうですね。いないとご飯は食べられないと思うので、そういう意味で日本を支えていきたい」
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熱中症対策に「夏休み延長」

そんな夢を抱いた子どもたちが通う学校。東京・府中市の教育委員会は、市内の小中学校全てで夏休みの延長を決定。27日が始業式の予定でしたが、9月1日に変更となっています。全ては子どもたちを“災害級の暑さ”から守る対策です。今年からは始めたのは。

熱中症指数計
府中市立若松小学校 生井信太郎校長
「こちらは熱中症指数計と言って、熱中症指数が31を超えたら危険。屋外での活動はできなくなる。数値が上がってくると音が出る仕組みになっています」
ミスト

昇降口にはミストも設置。夏休みは延長されましたが、本来始業式に配るはずだった宿題はもう届いていました。

府中市立若松小学校 生井信太郎校長
府中市立若松小学校 生井信太郎校長
「前から分かっていたことなので、夏休みが延びることで授業時数が極端に減らないように事前に計画を立てて、標準時数を下回ることはないようにしています」
夏休みの延長などの対策を行った学校

文科省は今年5月、全国の公立学校に熱中症事故防止を求める依頼を出しています。また、夏休みの延長などの対策を行った学校については、4年前は828校だったのが、最新の調査では北海道・東北地方を中心に、5倍以上の4331校に増えています。

担任からのメッセージ

6年生の教室には、1日に登校する児童に向けて、担任からのメッセージがすでに書かれていました。

府中市立若松小学校 生井信太郎校長
府中市立若松小学校 生井信太郎校長
「9月に始業式が延びたので、ちょっと寂しいですけれど、しょうがないかなと。どうしても暑いので。時代が変わって酷暑の時代になってしまったので、それに対応する安全対策はどうしても必要だなと思っている。地域・保護者・子どもたちにも説明しながら進めていきたい」
始業式

始業式のタイミングは各地でバラツキがあるため、府中市の隣にある国立市は27日が始業式です。どちらの子どもも集まる交流施設では。

国立市民(小学3年生)
(Q.府中市では始業式が延長されたが)
「うらやましい」
母親
母親
「親としては(学校が)今日始まってよかったと思います。生活リズムも崩れるので」
府中市民(小学4年生)
府中市民(小学4年生)
(Q.夏休み延長された3日間はどう過ごす)
「暑さを避けて楽しいことをしたい」
(Q.夏休みの宿題は終わった)
「あと音楽の宿題1問だけ」
(Q.27日が始業式だったら間に合わなかった)
「うん」
母親
母親
「どうしても(保護者の負担は)増えたと言わざるを得ないが、暑さに対してはどうしようもない。外で遊ぶことが減ってしまって、それでいいのかなとは思う」
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