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2025年8月29日 19:53

猛暑知らずの街発見!涼を楽しむ旅行法

2025年8月29日 19:53

猛暑知らずの街発見!涼を楽しむ旅行法
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 29日も暑い1日でしたが、週末はもっと厳しい暑さとなりそうです。東京からの旅行にもピッタリ、86年間猛暑知らずの涼しい町を見つけてきました。

涼しい旅行法 ポイントは“朝”

 29日も猛暑日に迫る気温となった東京。30日は37℃と災害級の暑さが予想されるなか、今注目されているのは「暑さを回避する観光」です。

 朝から集まった人たちの目的は、乳搾りです。

 早朝からの「モ〜ニング手しぼり体験」。

東京から
「すごくかわいい。さわやかで。普段東京だけど暑いから、ここすごく涼しくていい」
「マザー牧場」
「マザー牧場」

 人気が高まっているのは、日中のうだるような暑さを避けて朝の涼しいうちに観光する“朝観光”です。

 なかでも、旅行の情報発信サイト「じゃらんニュース」が注目しているのが、ここ「マザー牧場」。グランピング施設に宿泊すると、早朝からこうした体験ができます。

アルパカとの触れ合い体験や、貴重なお散歩シーンを見ることができる
アルパカとの触れ合い体験や、貴重なお散歩シーンを見ることができる

 乳搾りが終わった後はアルパカとの触れ合い体験もでき、一緒に記念撮影。

県内から
「すごく楽しい。動物とゆとりをもって関わることができる。特別感があっていい」

 アルパカの貴重なお散歩シーンが見られるのも、早朝に起きた宿泊者だけの特典です。

グランピング施設に宿泊すると…
グランピング施設に宿泊すると…
マザー牧場 広報 小林千夏係長
「宿泊者しかいない空間。混雑や並ぶ時間を気にせず楽しめる。朝、とても気持ちいい風も吹いていて、気温も低いので朝のピクニックおすすめ」
神奈川県の洒水の滝
神奈川県の洒水の滝

 涼しさを求めて人々が訪れる場所はここにも。神奈川県の洒水の滝。「日本の滝100選」や「かながわの景勝50選」にも選ばれる人気観光スポットです。

混雑を避けることも可能
混雑を避けることも可能

 朝訪れると、暑さ以外にも回避できるものが…。迫力満点の滝が見れる展望台。まだこの時間、人は誰もいません。

横浜から(60代)
「空いているうちに来たかった。東名(高速)がちょっと混んでいたが、ここに来たらきょうはあまり(人が)いなかったので良かった」

 朝観光は涼しさだけではなく、昼の混雑も避けることができるのも魅力の一つです。

東京から(60代)
「朝早く来て、暑い時間をやめて、空いている時間帯で。お昼はおいしいもの食べて、渋滞にはまらないように早く帰る」
東京から(50代)
「この時間じゃないと撮れない」
赤い橋と朝日が差し込んだ滝の幻想的な風景
赤い橋と朝日が差し込んだ滝の幻想的な風景

 地面にスマホを置いて橋の上で滝を眺める男性。早朝であればこんな景色も。自分以外、誰もいない赤い橋と朝日が差し込んだ滝の幻想的な風景をカメラに収めることができます。

「朝の時間帯は一番気持ちいい」
「朝の時間帯は一番気持ちいい」
東京から(50代)
「時間帯的にも太陽の光も当たっていて、すごく美しい。めちゃめちゃいい時間に来たな。朝の時間帯は一番気持ちいい、楽しめる時間帯なのかなと」

猛暑知らずの街とは?

 これまでにない暑さとなっている今年の夏。涼しさを“新たな売り”にする街もあります。

涼しさを“新たな売り”にする街
涼しさを“新たな売り”にする街
南伊豆町 商工観光課 大野孝行さん
「“涼しさ”というのを売りに、うまく観光に結びつけていければいいなと思っているところ」
観光客も驚きの涼しさ
観光客も驚きの涼しさ

 86年間、猛暑知らずの静岡県南伊豆町。歴代最高気温は33.9℃と、“涼しい街”勝浦よりも低い気温。観光客も驚きの涼しさです。

神奈川から
「めっちゃ涼しいよね。全然涼しいと思います。風が冷たくて」
埼玉から
「(Q.猛暑日を1回も観測したことない)えーすご!」
「うらやましい。猛暑日ばっかり、埼玉」
「熊谷41℃」
「ここは猛暑日ないから夏でも過ごしやすいね」

 この涼しさが当たり前となっている町民の暮らしは、どうなっているのか。家の中を見せてもらうと…。

家にあるエアコンは稼働していない
家にあるエアコンは稼働していない
南伊豆町に住む人
「玄関入ると、みんなに『ここはクーラーつけてる?』と言われるけど、『つけてないよ』っていう」

 家にあるエアコンは稼働しておらず、窓から入る涼しい風で過ごしていました。

南伊豆町に住む人
「風が入ると、すごく涼しい」

 庭の手入れを行っていた男性。休憩は家の中ではなく外の木陰です。

南伊豆町に住む人
「風があると涼しいよ。東京の“むー”っとした暑さとは全然違う、こっちは。さらっとした感じがするのかな」

 ただ涼しいだけではありません。今、街がおすすめする観光スポットがこちら。本州トップクラスの透明度を誇るヒリゾ浜です。

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涼しさのワケは?

 86年間猛暑知らずの街、静岡県南伊豆町。その涼しさの理由は…。

涼しさの理由は?
涼しさの理由は?
大野さん
「伊豆半島の最南端にあるので、風通しがいいので空気・熱がこもらない。非常に風通しがいいので涼しい」
海水で冷やされた風が街へ吹く
海水で冷やされた風が街へ吹く

 街の南にある岬周辺は水深が深く、海底の水温は低くなっています。風が吹くことで水面付近の暖かい海水が流され、それを補うように海底の冷たい水があがってきます。この海水で冷やされた風が街に吹くといいます。

 この涼しさを売りに、今後、街では観光にも力を入れていきたいといいます。

今後、街では観光にも力を入れていきたいという
今後、街では観光にも力を入れていきたいという
大野さん
「観光スポットは、石廊崎の西側にあるヒリゾ浜。シュノーケリングで有名な海がきれいなところ。客がかなり訪れている場所」
本州トップクラスの透明度を誇るヒリゾ浜
本州トップクラスの透明度を誇るヒリゾ浜

 本州トップクラスの透明度を誇るというヒリゾ浜。シュノーケリングのスポットとしても人気があり、間近で海の生き物たちと触れ合えます。この浜には船でしか行けないため、周辺を周るクルーズも人気です。

東京から
「東京よりも涼しい風が吹く。景色もきれいなので気持ちいい風」
海上は、陸地より5℃以上も低い
海上は、陸地より5℃以上も低い
伊豆クルーズ 鈴木信幸船長
「今26℃くらい。涼しい。いつもこんなもの」

 29日の南伊豆町の最高気温は31.1℃でしたが、海上では冷たい海水によって冷やされた風が当たるため陸地より5℃以上も低いことになります。

「似たような涼しい街に負けないよう頑張っていければ」
「似たような涼しい街に負けないよう頑張っていければ」
大野さん
「避暑地というと軽井沢などをイメージしていたが、似たような涼しい街に負けないよう頑張っていければ」
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