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ドローンを使ってサザエの密漁者を摘発する実証実験中に、実際に密漁者が摘発されました。
AIで検知して摘発へ
天然のサザエが水揚げされることで知られる神奈川県横須賀市の海。しかし今、深刻な問題が起きていました。
横須賀海上保安部
久保祐一郎警備救難課長
「昨年と一昨年もサザエは約100キロぐらい被害がある状況になっていて、水産資源や漁業者の生活にすごく影響が大きいものだと思う」
久保祐一郎警備救難課長
「昨年と一昨年もサザエは約100キロぐらい被害がある状況になっていて、水産資源や漁業者の生活にすごく影響が大きいものだと思う」
密漁が後を絶たず、全国で2番目に多いのです。海上保安部は去年、密漁者61人を摘発しましたが、いたちごっことなっています。
海岸線すべてをパトロールするには人手が足りないため、海上保安部はドローンを活用した新たな対策に乗り出しました。
関東学院大学 元木誠教授
「この人が密漁者なのか、それとも海水浴客なのかというのを判定していく」
「この人が密漁者なのか、それとも海水浴客なのかというのを判定していく」
先週、横須賀で関東学院大学などと合同で行われたドローンの実証実験。上空から密漁者に扮(ふん)したスタッフを捉えています。
元木教授
「今、網とヘラを持っているが、(AIに)網とヘラを持っている人を密漁者と判定するような学習をさせている。こういう状態の映像が撮れたら、実際に海保が現場に行って検挙という流れ」
「今、網とヘラを持っているが、(AIに)網とヘラを持っている人を密漁者と判定するような学習をさせている。こういう状態の映像が撮れたら、実際に海保が現場に行って検挙という流れ」
この日は実験だけで終わるはずが、まさかの展開が待っていました。
横須賀海上保安部職員
「2人で一緒に捕ったということで間違いないんですね?」
男性
「そうです」
「2人で一緒に捕ったということで間違いないんですね?」
男性
「そうです」
周辺でパトロールしていた海上保安部の職員が、密漁していたという2人組を発見したのです。シートに広げられたサザエを一つひとつ確認する海上保安部の職員。男性をしゃがませて、カメラで撮影しています。
横須賀海上保安部職員
「2人が捕ったサザエだが、まだ生きているので海に返す」
「2人が捕ったサザエだが、まだ生きているので海に返す」
今回は実証実験中の偶然から摘発となりましたが、今後もドローンの活用には期待が寄せられています。
久保警備救難課長
「ドローンの高速で移動できる広い監視能力を確認できたのは、すごく意味深いことだと思っている。どうしても広い海岸線を24時間守ることが不可能なので、AIやドローンを活用して引き続き頑張っていきたい」
「ドローンの高速で移動できる広い監視能力を確認できたのは、すごく意味深いことだと思っている。どうしても広い海岸線を24時間守ることが不可能なので、AIやドローンを活用して引き続き頑張っていきたい」
(「グッド!モーニング」2025年9月1日放送分より)
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