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きのう(1日)は北海道で記録的な大雨が降りました。函館市の戸井泊では1時間に102.0mmと函館では経験をしたことのない猛烈な雨が降りました。これは秋雨前線に伴う雨雲で、きょう(2日)は東北北部に次々と流れ込んでいます。秋田県では朝から非常に激しい雨が降っていて、正午現在、五城目町や仙北市には警戒レベル5の緊急安全確保が出されています。夜にかけて、前線の位置がほとんど変わらないため、激しい雨が長い時間続くとみられていて、さらなる河川の氾濫や土砂災害に警戒が必要です。
一方で、秋雨前線の南側は、真夏の空気に包まれていて、9月とは思えない猛烈な残暑が続いています。仙台では午前10時前に早くも35℃を超えました。仙台で9月に35℃以上の猛暑日となったのは、およそ100年の観測の歴史の中で2回しかなく、2010年以来15年ぶりのこととなります。さらに午前11時30分ごろには37.4℃まで上がり、年間の最高気温記録を塗り替えました。
そのほか、関東では40℃に迫る暑さの所もあり、災害級の暑さとなる予想です。東京の9月2日の最高気温平年値は29.9℃で本来ならば30℃にも届かなくなる時期ですが、今年は平年より5℃以上高い異例な暑さです。あす(3日)も東京で37℃、仙台35℃など厳しい残暑が続くでしょう。
ただ、あさって(4日)になると状況が変わってきます。あす(3日)発生するとみられている熱帯低気圧が日本列島に近づいてきて広く雨が降る予想です。低気圧の発達具合によっては、西日本や東日本でかなりの大雨になる恐れがあり警戒が必要です。ただ、この雨で35℃を大きく超えるような猛烈な残暑は収まる見込みです。
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