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ABEMA NEWS

2025年9月4日 14:45

台風15号の「2つの特徴」「線状降水帯の予測」「今後の見通し」を気象予報士が解説

台風15号の「2つの特徴」「線状降水帯の予測」「今後の見通し」を気象予報士が解説
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 台風15号の特徴や今後の見通し、特に警戒が必要なエリアなどについて、気象予報士の名倉直美氏に聞いた。

【映像】200mm超えも? 予想積算降水量

━━台風15号の今後の動きや警戒ポイントは?

「台風15号は九州の南を北上し、4日夜には九州南部にかなり接近するだろう。その後は進路を東に変えて5日に四国に上陸するおそれがある。台風は以降も東寄りに進み、土曜日には関東の東の海上で温帯低気圧に変わるだろう」

━━台風15号の特徴は?

「特徴は2つある。1つは『雨台風』で、風よりも大雨に警戒が必要だ。2つ目は台風が近づく地域だけでなく、台風の東側の離れた地域でも雨雲が発達することだ。そのため台風が近づいている九州や四国で雨が強まるだけでなく、関東でも江東区付近で午前6時30分までの1時間に約100mmの猛烈な雨が降るなど局地的に土砂降りの雨が降った。この後も西日本、東日本の太平洋側を中心に警戒が必要だ」

今後の雨の見通しは?

線状降水帯の発生予想

━━広い範囲で線状降水帯の予測情報が出ているが今後の雨の見通しは?

「4日夜遅くにかけては、九州や中国、四国で雨脚が強まり、5日未明からは近畿や東海でも大雨になりそうだ。5日の通勤通学の時間帯には東海や関東で大雨となり交通機関が乱れるおそれがある。また線状降水帯については、大分県・宮崎県では、4日夜遅くにかけて、徳島県・愛媛県・高知県では4日夕方から5日朝にかけて、岐阜県・静岡県・愛知県・三重県では4日夕方から5日昼すぎにかけて発生し、大雨災害の危険度が急激に高まるおそれがある。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒が必要だ。次に5日にかけての予想積算降水量だが、四国や東海関東については100mm以上、そして局地的には200mmの大雨のおそれがある。短い時間で一気に降るため土砂災害など警戒が必要だ」

土砂災害から身を守るために

土砂災害の対策など

━━雨量が多くなっている山沿いなどの地域では、土砂災害の危険性が考えられるが、どのようなことに注意が必要になるか?

「土砂災害から身を守るために、まずはお住まいの場所が土砂災害警戒区域かどうか確認してほしい。土砂災害警戒区域にお住いの方は、ただちに警戒区域から離れ、安全な場所に避難するべきだ。東海や関東など、これから雨が強まる予想の地域では、夜間の避難は危険なため、明るいうちに避難するとよい」

(ニュース企画/ABEMA)

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