台風15号は、5日にかけ、列島を横断する恐れがあります。
台風から離れた東北を含め、12もの県に線状降水帯の予測情報が出されています。県単位で発表されるようになってから、一度に出される数としては最多です。
宮崎県延岡市では4日午後6時57分、線状降水帯が発生。道路は、あっという間に冠水しました。延岡市の一部、2万世帯以上に最も警戒レベルが高い『緊急安全確保』が出されました。県内では、土砂崩れも発生しました。
台風が最接近している大分県。線状降水帯予測情報が出されています。
JR日豊本線は、佐伯と延岡の間で4日いっぱいの運休が決まっています。
「電車止まっちゃって、どうしようかなって。知り合いが迎えに来てくれるので、それまで待とうかと」
台風15号は、このあと、四国に上陸する恐れもあります。
高知県では、早めの安全対策が取られていました。
須崎市の小学校では、下校時間が約1時間、前倒しされました。
「(雨が)強くなるから、家に帰ってなんか…。(Q.安全に過ごすとか)そう、そんな感じ。家が壊れるか心配」
「いままで少なかったので、高知県に(台風の)直撃が。久しぶりというか、警戒しています」
高知市中心部にある菓子店は、普段は、閉店時でも降ろさないシャッターを閉め、台風に備えます。
「雨がびちゃびちゃ入ってきたりとか、風で物が飛んできて、ガラスに当たるのを防ぐために」
今回の台風の大きな特徴は、遠く離れたところでも大雨が降ることです。
関東は、すでに4日朝から影響が出始めていました。
台風発生から3時間半後の午前6時半過ぎ、気象庁は、東京都に記録的短時間大雨情報を発表しました。江東区付近で、1時間に約100ミリの猛烈な雨が降ったとみられます。
また千葉県では、旭市付近で猛烈な雨が降ったとみられ、午後2時ごろ、記録的短時間大雨情報が発表されました。
関西でも大雨となりました。
神戸市では午前8時過ぎ、灘区を流れる都賀川が増水。身動きがとれなくなった50代の女性が、一時、取り残されましたが、無事、救助されました。上流では、1時間に換算すると、80ミリ以上の猛烈な雨が降っていたとみられます。
「10分前後かね、きつい雨だなと」
線状降水帯予測が出されている三重県。
今後、台風が接近する恐れがあり、大雨災害への警戒感が高まっています。尾鷲市では、夜になって雨が一段と強くなってきました。
「大雨とかで、家も海抜が低いので、洪水になったら危ないと思って、防災バッグ(の準備)とか、避難場所とか決めている」
台風15号は、5日にかけ、関東へと進んでいく見通しです。