台風15号は時速15キロのスピードで、高知県室戸市付近を東北東に進んでいます。線状降水帯の予測情報が四国から東北にかけて広い範囲に出されていて、警戒が必要です。
列島横断 通勤ラッシュ直撃
4日午後7時ごろ、線状降水帯が発生した宮崎県。延岡市では激しい雨で視界は悪く、道路もタイヤの半分あたりまで冠水し車の走行が危うい状況です。
今回の台風の特徴は雨です。都農町では午後10時40分までの24時間で観測史上最大となる465.5ミリの雨を観測しました。
片側1車線の道路を塞ぐ茶色い土砂。日向市では、県道51号が通行止めになりました。今後、四国から東北にかけての広い範囲で線状降水帯が発生する可能性があり、警戒が必要です。
6日昼ごろに最接近するとみられる紀伊半島では、5日午後10時前の新宮市内でも降ったり止んだりを繰り返していた雨は、だんだんと激しくなってきました。
隣の三重県でも…。突然、雨が強くなった尾鷲市内はかなり雨の粒も大きくなって、バケツをひっくり返したように大量の雨が降り始めています。
4日午前3時、奄美大島の東で発生した台風15号。活発な雨雲で列島を包み込むようにして九州の東の海上を北寄りに進み、5日午前1時ごろ、高知県宿毛市付近に上陸しました。
関東には夕方ごろにも接近する見通しですが、すでに影響が出ています。
千葉県旭市付近では、4日午後2時ごろに1時間におよそ100ミリの猛烈な雨が降ったとして、記録的短時間大雨情報が発表されました。
船橋市では、高架から滝のように落ちてくる大量の雨が見られました。川のようになった道路では、車がゆっくりと進んでいました。
兵庫県神戸市内を流れる都賀川。4日午前7時ごろには、遊歩道には散歩する人の姿も見られましたが、およそ1時間後に雨が降り始めると、遊歩道がつかる高さまで瞬く間に増水します。橋の下には身動きが取れなくなった女性(50代)の姿も映っていました。
「10分前後かな。きつい雨だなと」
神戸土木事務所によると、わずか20分間で81センチ水位が上昇したということです。6日午前6時までの24時間に降ると予想される雨の量は、多い所で東海地方が250ミリ、関東甲信では300ミリなどとなっています。
(「グッド!モーニング」2025年9月5日放送分より)