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四国から関東へと列島を横断した台風15号。静岡県内では突風の被害などで27人が重軽傷、住宅など少なくとも40軒が全半壊しました。
走行中のバス車内にまで浸水
横殴りの激しい雨。時折、雷の音も聞こえてきます。
台風15号は広い範囲に大雨をもたらしました。
関東でも広い地域で冠水しました。
海のように波立つ道路。その中を走るバスの車内は、車両前方から中ほどまで浸水。通路を避け、水に濡れないよう少しでも高いところに避難する人もいます。
撮影者
「『もしかしたらバスが浸水するかもしれないので、できたら後ろに移動してください』とアナウンスはあった。ゆっくりゆっくり走行しているうちに、前の扉から水が入ってきて水位が上がってきた。怖いなと思った」
「『もしかしたらバスが浸水するかもしれないので、できたら後ろに移動してください』とアナウンスはあった。ゆっくりゆっくり走行しているうちに、前の扉から水が入ってきて水位が上がってきた。怖いなと思った」
突風被害 電柱なぎ倒し…屋根吹き飛ばされた住宅も
今回の台風で最も大きな被害をもたらしたのは、「突風」です。
駐車場に現れた白い渦。すると次の瞬間、1台の車がすくい上げられるように横転。
渦は画面右へ移動していき、さらにもう1台を横転させました。
車体をひっくり返すほどの強烈な突風。横転した車には人は乗っておらず、けが人もいないということです。
同じく、強烈な風が吹いたのは、静岡県。
はがれた外壁に…2階部分に見える曲がった窓枠。強い風が吹いた牧之原市では大きな被害が出ました。
市内では根元から倒れた電柱が道をふさぎ…屋根の瓦ははがれています。中には屋根ごと吹き飛ばされた家もあります。
住人
「仕事終わって帰ってきたら、こうなっていた。もうなんて言っていいか分からない。もう絶望しかない。言葉に表せないくらい」
「仕事終わって帰ってきたら、こうなっていた。もうなんて言っていいか分からない。もう絶望しかない。言葉に表せないくらい」
牧之原市では40軒の住宅に被害が出たほか、静岡県では27人が重軽傷を負いました。
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東海道新幹線が寝泊りできる「列車ホテル」を設置
水しぶきを上げ走行する車。台風の通り道となった愛知県岡崎市では車が通れないような場所もあります。
「現時点では一般車は普通に出せない。トラックでも通るのは危ない」
取材中にも…。
「大丈夫かなと。ああ、ああいう感じです、ああいう感じになりますんで」
軽自動車が水没を避け緊急避難してきました。
台風は5日夜に温帯低気圧に変わりましたが、東海道新幹線はダイヤが大幅に乱れたため、車内で寝泊まりできる「列車ホテル」を東京、名古屋、新大阪の各駅に設けました。
(「グッド!モーニング」2025年9月6日放送分より)
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