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ABEMA NEWS

2025年9月10日 07:16

竜巻発生→「木造2階の窓際に避難」はキケン? 気象庁元長官に聞く“正しい避難法”

竜巻発生→「木造2階の窓際に避難」はキケン? 気象庁元長官に聞く“正しい避難法”
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 5日、静岡県内で推定風速75メートルの“過去最強クラス”の竜巻が発生。電柱が倒れ、4トントラックが横転するなどの被害が出た。

【映像】電柱・トラックが倒れ、屋根が吹き飛んだ! 衝撃の竜巻被害(リアルタイム映像も)

 竜巻は予測が難しいというが、避難する際に気を付けるポイントなどについて元気象庁長官 西出則武氏に聞いた。

━━竜巻が起きた時、我々はどんな行動をとるべきか?

「気象庁が竜巻注意情報を出したら、まず空を見ていただきたい。竜巻注意情報が県全域に出た場合、同じ県でも大きく離れていると状況が異なる。ある場所はまだ青空であっても別の場所は真っ黒い雲が近づいていたり雷がピカピカ光って雷鳴がしたり、冷たい風が吹いてきたりする。こうなるともう屋外にいると危ないので、倒壊の恐れがある木造ではなく、できればコンクリート造りの建物の中に逃げ込んでいただきたい」

━━近くに頑丈な建物がない時はどうしたらいいか?

「非常に厳しい。本当に竜巻に巻き込まれてしまったら、飛ばされないようにするしかない。たとえ近くに丈夫な木があっても根っこから倒される程の風が吹くことがある。丈夫な建物でなくても、なんとかコンクリートの橋の下などに逃げ込んでいただく。短い時間しかない場合もあるかもしれないが探していただきたい」

━━建物の中における安全な場所は?

「2階は危ないので、なるべく1階に降りていただきたい。また、飛散物で窓ガラスが割れてガラスが飛ぶこともあるので、カーテンを閉めてなるべく窓から離れてほしい。姿勢を低くして飛散物も含めて、身を守っていただきたい」

━━避難する際のポイントは?

「気象庁などから情報収集して、自分の身に迫った危険をきちんと把握して、それに応じた行動をとってほしい」 (ABEMA/ニュース企画)

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