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高齢ドライバーが運転免許を返納する数が頭打ちとなるなか、「体験して自ずと返納を促す」新たなスタイルのサービスの提供が始まります。
滋賀県警「お試し自主返納」を参考
列車と衝突して大破した高齢ドライバーが運転する車。こちらは、70代の高齢ドライバー同士の正面衝突事故です。
高齢ドライバーによる死亡事故は、この5年間に右肩上がりに増え続けています。発生率は75歳未満と比べおよそ2倍です。
頭をよぎる「免許返納」。しかし、現実問題として車の運転卒業は難しいと話す人も多くいます。
免許返納を検討 60代
「反応が鈍くなったりとかした場合は返納しようかなって思います。地方にいたんで、その場合は車がないと生活できない」
「反応が鈍くなったりとかした場合は返納しようかなって思います。地方にいたんで、その場合は車がないと生活できない」
免許返納しない親の説得に苦労したという人はこのように話します。
「母親が車で買い物行ったら、帰ってきた時は歩いて帰ってきた。捜したら、スーパーに置いてあった。頼むから、認知症になっているんだから(免許を)返納して、車には乗らないでって(説得した)」
75歳以上の運転免許の返納数は頭打ち状態ですが、免許返納を促す新しいサービスが始まります。
セーフライド 内山紗衣代表
「1カ月車を使いません。かといって、車を(奪い)取るわけではなく、車が欲しいっていう時は使っていい。車はご自宅に置きっぱなし」
「1カ月車を使いません。かといって、車を(奪い)取るわけではなく、車が欲しいっていう時は使っていい。車はご自宅に置きっぱなし」
福岡市のスタートアップ「セーフライド」が来月から始めるのは「1カ月の車なし体験」サービスです。車を一定期間手放した高齢ドライバーに対して、公共交通機関の経路や時刻を調べたり、タクシーを予約したりして、不便さを補うようサポートします。
参考にしたのは、滋賀県警が行っている「お試し自主返納」の取り組みです。参加すると、コミュニティーバスの無料券などがもらえ、昨年度は体験者のおよそ2割が免許を返納しました。
滋賀県警 交通企画課 島崎明久さん
「意外と車がなくてもいける。または、こういったところがまだ問題があるので卒業できない。それぞれ考えていただく、そんなきっかけにしていただければ」
「意外と車がなくてもいける。または、こういったところがまだ問題があるので卒業できない。それぞれ考えていただく、そんなきっかけにしていただければ」
(「グッド!モーニング」2025年9月10日放送分より)
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