社会

グッド!モーニング

2025年9月11日 11:52

「そろばん」令和に再ブーム 習い事ランキング6位に 1年で生徒倍増、中高年も夢中

「そろばん」令和に再ブーム 習い事ランキング6位に 1年で生徒倍増、中高年も夢中
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 昭和の時代に習い事の定番だった「そろばん」の人気が近年、再び高まっています。子どもだけではなく、大人の習い事としても注目されています。

習い事ランキング6位 背景に中学受験

 去年オープンした都内のそろばん教室では、生徒が急増しています。

石戸珠算学園 豊洲教室 大野哲弥教室長
「1年前にオープンした時は生徒数60人だった。今月で120人に、人数が2倍くらいに」
1年でおよそ500人増加
1年でおよそ500人増加

 グループ全体では、この1年でおよそ500人の生徒が増えたといいます。

小学3年生(8)
「(Q.そろばんはどうですか?)楽しくて好きです。計算して頭を使うところとか好き、集中できるし計算力も上がるのがいい」
小学2年生(7)
「(そろばん)好き。計算が早くなるから、役に立った」
昭和の時代、子どもの習い事の定番
昭和の時代、子どもの習い事の定番

 昭和の時代、子どもの習い事の定番だったそろばん教室。1986年には全国で1万3010軒ありましたが、電卓の普及などを背景に30年で半減しました。

習い事ランキング6位
習い事ランキング6位

 しかし、近年、再び人気が高まり、小学生の習い事のランキングでは体操やサッカー教室を抑え、そろばん教室が6位に入りました。

母親(40代)
「夫がそろばんを小さいころやっていて、桁数の多い計算も暗算でバババッとできるとやっぱり便利」
母親(30代)
「きっかけは中学受験に向けて計算が早くなったらいいなと、算数が嫌いになってほしくないと思って始めた」
過熱する中学受験
過熱する中学受験

 そろばん人気の背景には、過熱する中学受験があるといいます。

全国珠算教育連盟 鈴木宗一理事長
全国珠算教育連盟 鈴木宗一理事長
全国珠算教育連盟 鈴木宗一理事長
「保護者の半数以上の方が中学受験を見据えて、本格的な受験態勢に入るまでに圧倒的な計算力をつけてほしいと。算数の点数が、かなり(中学受験で)大きな比重を占めるという部分はある」

 そろばん人気は、子どもだけではなく大人の間にも。

中高年の習い事としても注目
中高年の習い事としても注目

 集中力や情報処理能力など、日常生活やビジネスにも生かせるスキルが身に付けられると、中高年の習い事としても注目されています。

鈴木理事長
「脳をリフレッシュさせておきたいと指先を動かす、計算するということがすごく刺激になっていいと。(中高年の)興味関心は大きくなっているように感じる」

(「グッド!モーニング」2025年9月11日放送分より)

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