全国各地でクマによる人的被害が後を絶たない。ABEMA的ニュースショーでは、過去にクマに襲われた男性を取材。いまもなお後遺症に苦しんでいるという。
2023年、北秋田市にある自宅の敷地内でクマに襲われ、顔や頭部を30針以上縫う大けがをした、老舗菓子店・鷹松堂3代目の湊屋啓二さん。
現在のけがの状態について「傷が結構深く、ミミズ腫れみたいになっている。2年近くたっても化膿して腫れあがって、そこが膿になって破れて傷になって、今も傷になっている。動物の牙、あるいは爪によるその傷というのは、何かの菌が残っているものなのだろうと思っている。その辺は普通の傷と全然違う」と語った。
さらに、「実はクマにやられてすごく涙目になっちゃって……。涙がすごく出る。そういった後遺症みたいなものはある」という。
湊屋さんが襲われた半年後、北秋田市ではクマによる人身被害の見舞金制度が新設されたが、湊屋さんに見舞金が支払われることはなかった。
9月1日に施行された改正鳥獣保護管理法(一定の条件の下で市街地での発砲が可能)については「非常にいい。こっち(人里)に出てくると撃たれるというのを、クマ自体も学習しないと相変わらず出てくる」と話した。
夫婦で営む和菓子店もシャッターは閉じたままだ。湊屋さんは「やっぱり女房がどうしても開けたくないと言う。私自身はもちろん仕事しているけど、作った和菓子は近くの道の駅で販売している。(お店は)もう開けられないと思う」と語った。
しかし、決して下を向いているわけではなかった。「恐怖というのは私の場合ほとんどない。捕って食ってやろうと思っている。昨日も私のところで飲み会をやって、クマ肉を食べた。クマの傷はクマ肉で治すのが私のモットー」(湊屋さん)
(『ABEMA的ニュースショー』より)