SNSで再生数が2000万回を超えるなど、「ゴマモンガラ」の動画が話題になっている。いったいどんな生物なのか。ゴマモンガラを30年以上観察してきたライターの清水浩史氏に話を聞いた。
「私、ゴマモンガラが大好きで。こんなに個性的な魚ってなかなかいない。唯一と言ってもいいかもしれない」と語る清水氏。ゴマモンガラが表紙の書籍を出版するほど溺愛しているそう。
ゴマモンガラの特徴について聞くと「やっぱり見てくれがすごく悪い。ちょっと魚には失礼だけど、ブサイクの極み。口、頭のでかさ、体のフォルム、飛び出した目。じゃあ内面はどうかと言ったら、これまた悪い。人間の感覚から言うと、とにかくキレやすい性格。オラオラ系の煽る性格で落ち着きがない。そういう意味では魚の中に突出している」と説明した。
さらに、「攻撃される時に怖いのは、とにかく真正面から襲ってくる。その時に絶対、大きな口をガッと開けて、威嚇しながら、大きな歯を剥き出しにしてくる。その姿がゾッとする」と語った。
一方で、魅力については「ゴマモンガラは人を惹きつけてやまない。そこまで自分の外見の悪さも内面の悪さも全てさらけ出して。その潔さ、そこが面白い。癖になる。ずっと観察していたくなる魅力がある」と力説した。
また、清水氏はゴマモンガラと自身を重ね合わせて見ているといい「私自身、見てくれ悪いっていうのもあるし、性格もひねくれている。それゆえに生きづらさもあって、仕事、会社もあまりうまくいかない中で、海に行ったらゴマモンガラがいる。その姿を見ると『いいじゃないか』と。周りがどう言おうが、どんな風に思われようがもういい。突き進めばいいんだ。そういう勇気というのは、人は人から学ぶと言うが、私はゴマモンガラから大いに学んだような気がする」と語った。
(『ABEMA的ニュースショー』より)