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ABEMA NEWS

2025年9月12日 11:01

“ポスト石破”最新情報…どうなる?野党連立 「このままでは自民党が無くなってしまう」 テレ朝政治部・与党キャップが解説

“ポスト石破”最新情報…どうなる?野党連立 「このままでは自民党が無くなってしまう」 テレ朝政治部・与党キャップが解説
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 10月4日に投開票となった自民党の臨時総裁選。「ポスト石破をめぐる動き」や「今後の野党連携はどうなるのか」を、テレビ朝日政治部 澤井尚子与党キャップに聞いた。

【映像】玉木氏&茂木氏の"蜜月"ぶりを示すやりとり (『たまきチャンネル』より)

 現在“ポスト石破”として名前が挙がっているのは、高市早苗氏、小泉進次郎氏、林芳正氏、小林鷹之氏、茂木敏充氏の5人である。

 9月10日、小泉大臣は「まずは公務最優先で大臣としての役割、責任を果たしたいと思っている。そういった中で党の一致結束、そして政治を前に進めるために自分自身が何ができるかはよく考えたうえで判断をしたい」と述べ、出馬については態度を保留した。

 一方、すでに立候補を表明している茂木氏。10日、他の“ポスト石破”の面々に先駆けて出馬会見を行った。野党との連携については「例えば日本維新の会や国民民主党。こういった政党とはしっかりと連立の話をしたい」と語った。

 また、前回決選投票で敗れた高市氏も近く出馬表明する見通し。林氏もすでに出馬の意向を固め、岸田前総理らに伝えている。林氏は9日夜に日本維新の会の馬場前代表とも会談。陣営幹部は「維新と近いのは小泉さんだけじゃない。野党との協議もしっかりできる懐の広さを見せたい」と話している。

 昨年の総裁選では一番乗りで出馬表明した小林氏も11日午後、自身の勉強会を終えたあとに出馬する意向を表明する。

 “ポスト石破”最新情報として、澤井尚子与党キャップはニュース番組『ABEMAヒルズ』で、以下のように語った。

「小林氏は前回の総裁選の後、自分で勉強会を立ち上げており、その勉強会を午後に開いた上で出馬する意向を表明する。しかし正式な会見は来週前半ということで、おそらく16日になるかと思う。有力候補と言われている高市氏は17日に正式な会見を行う予定だ。小泉氏はまだ明言していないが、周辺に取材したところ出ないことはないだろうと。来週後半に出馬を表明するのではないかということだ。林氏も意向を固めているが、こちらも表明は来週後半かなという感じだ」(澤井尚子与党キャップ、以下同)

“野党連立”どうなる?

「玉木総理」あり得る?

 去年9月に、最多9人が出馬する総裁選が行われてからたった1年で再び総裁選が行われる。しかし去年とは、衆参ともに少数与党となった点で状況が大きく異なっている。そのため重要なのが、茂木氏も主張していた“野党連立”だが…。『ABEMAヒルズ』コメンテーターで、ノンフィクションライターの石戸諭氏と、澤井与党キャップが口を揃えて指摘したのが、その難しさだ。

「連立を組むとその政党は無くなる。国民民主党はもう1回衆院選を行ってもっと議席を伸ばした上で高く売る戦略だと思うため、今回は、連立は難しいと思う」

 一方で、石戸氏は、日本維新の会との連立は、比較的容易だと分析する。

「仮に高市さんが総裁になったからといっても、国民民主・玉木代表も言っているが、選挙区調整はそう簡単じゃない。国民は野党でいるメリットも残る。その点、小泉さんが総裁になったと仮定した際の維新との選挙区調整は比較的容易だ。自民の大阪府連はかなり弱体化しているので、維新が全国政党化を断念しつつ、大阪と関西の一部で自公と小選挙区を調整するのはまだ通しやすい案ではある。政策面では、特に副首都構想は維新にとって悲願の大阪都構想とも地続きにあり小泉さん、他の候補がどう応じていくかは注目したい」

 そもそも、今の自民党の置かれている立場を鑑みると、党内でも今までとは異なった動きが考えられるのだろうか。澤井与党キャップは以下のように解説する。

「刷新しないとこのままでは自民党がなくなってしまうという危機感のもとに、今回の総裁選を行うことになった。しかし国会を進めるためには野党ともうまく協力しなければならない。この2つを兼ね備えた人は、かなり難しいかと思うが、秋の臨時国会で物価高対策の法案を通さなければならないため、どこかの野党を巻き込まなければならない」

(『ABEMAヒルズ』より)

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