CNNによると、アメリカのトランプ大統領に近い保守系の活動家チャーリー・カーク氏は10日、西部ユタ州の大学で行われていたイベントで、参加者と討論中に撃たれ死亡した。
参政党の神谷宗幣代表は7日にカーク氏と対談イベントを行っており、「氏は単なる来賓ではなく、共に未来を築く同志となりました。私たちは、氏から受け取ったものを大切にし、正確に伝え、力強く広めていくことで、その遺志に応える所存です」とSNSで追悼している。
神谷氏とカーク氏の関係についてニュース番組『ABEMAヒルズ』コメンテーターで、ノンフィクションライターの石戸諭氏は以下のように語る。
「興味深いことに反グローバリズムを訴える勢力の方が、実はグローバルなネットワークをうまく活用している。単に連携し合っているというよりも、お互いに『どの国で何が受けているか』『どういう文言が響くのか』に関して、意識的に学び、互いの選挙で取り入れる傾向がある。神谷氏は、アメリカ・トランプ政権の反グローバリズムの動きについて、目指すべき政党として、対談したドイツの右派政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の名前を挙げていたこともあった。自然な流れではあるが、お互いの思想・信条で近いところがあり関係が築きやすいのだろう」(石戸諭氏)
では神谷氏と“連携”する世界の人たちは神谷氏や参政党をどう見ているのだろうか。
「日本でなぜ短期間の間に参政党の支持が広がり、国政選挙でこれだけの議席を獲得するに至ったかは、興味深いところだと思う。今後も反グローバリズムを訴えるポピュリスト同士のグローバルな連携は広がっていくとみたほうがいい。お互いに知見を共有し合える土俵が整うことで、既存の政治体制を揺さぶっていく動きも加速するか否か。注目していきたい」
(『ABEMAヒルズ』より)