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14日午後9時半ごろ、福島県喜多方市の住宅に窓から家の中に入ろうとしたクマが現れました。飼っていた犬が襲われるなどの被害にあった住人が、クマともみ合いになった一部始終を明かしました。
被害にあった住人
「犬の鳴き声で飛び起きて、何事かと思ったらクマだった。ここに犬をつないでいた。キャンキャン鳴きだすので、慌てて飛び起きて窓を開けたら、クマがいた」
「犬の鳴き声で飛び起きて、何事かと思ったらクマだった。ここに犬をつないでいた。キャンキャン鳴きだすので、慌てて飛び起きて窓を開けたら、クマがいた」
そこにいたのは、体長1.5メートルほどのクマ。窓から入ってこようとしました。
被害にあった住人
「バンバンやられて、網を倒されて、クマの手が入ってきた。開け閉めの攻防戦をしながら、爪で引っかかれた。ガーっと、こんな感じで。これがなかったら、自分はやられている」
「バンバンやられて、網を倒されて、クマの手が入ってきた。開け閉めの攻防戦をしながら、爪で引っかかれた。ガーっと、こんな感じで。これがなかったら、自分はやられている」
窓を閉め、なんとか侵入は阻止しましたが、外で飼っていた犬は、クマに襲われたとみられる傷があり、しばらくして死にました。飼い始めて、まだ3年でした。
被害にあった住人
「迷い犬だったが、何かの縁だと思って飼っていた。ショックでしかない。まだ若く、小さかった」
「迷い犬だったが、何かの縁だと思って飼っていた。ショックでしかない。まだ若く、小さかった」
福島県のまとめでは、この住宅がある周辺では、7月から今月4日までに、4件のクマの目撃情報があります。いずれも、人がいる建物に入ろうとした例はありませんでした。
岩手大学農学部 山内貴義准教授
「おそらく、えさを求めて、民家周辺を歩いていて、つながれている犬が、吠えていたということなので、人も現れて、さらに興奮状態で、いわゆる通常の状態ではない興奮した状態にクマがなってしまっていると。特異で一線を超えてしまった危険な例になる」
「おそらく、えさを求めて、民家周辺を歩いていて、つながれている犬が、吠えていたということなので、人も現れて、さらに興奮状態で、いわゆる通常の状態ではない興奮した状態にクマがなってしまっていると。特異で一線を超えてしまった危険な例になる」
13日には、同じ福島県の南会津町で、高齢者介護施設にクマが侵入しました。
体長約1メートルのクマ1頭が、窓ガラスを突き破って侵入してきました。職員や利用者に、けがはありませんでした。クマは、施設の中を歩き回った後、玄関の窓ガラスを突き破って、外に出たということです。
宮城県加美町の住宅では、クマが侵入し、飼育していた七面鳥など13羽が食べられる被害が出ました。この住宅には、連日、侵入していたため、住人は、対策をしていましたが、網を破って入ってきたといいます。
特に警戒が必要なケースもあります。
喜多方市では、先月のクマの目撃情報は、3件すべてで複数の小さなクマが一緒でした。
岩手大学農学部 山内貴義准教授
「母グマは、子どもを守ろうとして、非常に気がたっている状態なので、そこに見知らぬ人間や違う生きものが現れると、急に攻撃のスイッチが入ったりする。例えば、里に出てくる、もしくは市街地の方まで出没してしまうことは、かなり興奮状態になりやすい状況でもあるので。里であう方が、危険性がかなり高い、ふいに襲われる可能性もある」
「母グマは、子どもを守ろうとして、非常に気がたっている状態なので、そこに見知らぬ人間や違う生きものが現れると、急に攻撃のスイッチが入ったりする。例えば、里に出てくる、もしくは市街地の方まで出没してしまうことは、かなり興奮状態になりやすい状況でもあるので。里であう方が、危険性がかなり高い、ふいに襲われる可能性もある」
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