先週末の記録的な大雨で浸水した三重県四日市市の地下駐車場で、排水作業に時間がかかり、今も160台以上の車が残されたままです。持ち主への補償も課題となっています。
「水が海のように」排水できず
15日、週が明けましたが、たくさんの管を通して排水作業を続けています。この作業、一度も止めていないそうです。12日の浸水した際に撮影された写真です。駐車場の地下2階に続く階段は濁った水で完全に覆われています。
三重県四日市市にある地下駐車場「くすの木パーキング」。近鉄四日市駅のすぐ近くにあり、地下1階と2階に500台ほどの車を止めることができる巨大駐車場です。
12日の大雨で少なくとも160台の車が水につかり、13日の朝から排水作業が行われていますが、完了までは、まだ数日かかる見込みです。車を取りに来た駐車場利用者はこう話します。
周辺のレンタカー店には、被害に遭ったとみられる人から「長期間レンタルできないか」との問い合わせが殺到しています。
補償を受けられない可能性も
想定をはるかに超える豪雨による車の水没被害。補償はどうなるのでしょうか?匠総合法律事務所の秋野卓生代表弁護士はこう指摘します。
損害保険料率算出機構によると、車両保険の加入率は全体の47.2%のため、今回のケースでも補償を受けられない人が多く出る可能性があります。
一方、駐車場の対応に問題があれば、責任を問う選択肢もあるといいます。
災害時の対応に問題はなかったのでしょうか?番組が駐車場の管理会社・株式会社ディア四日市の須藤康夫常務取締役に話を聞きました。
大規模な駐車場のため、複数の入口から雨水が浸入し、地下2階は完全に水没。地下1階についても半分ほどの高さにまで水が押し寄せました。
連休のため保険会社などとも連絡がついていないといいます。
(「グッド!モーニング」2025年9月16日放送分より)