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18日、茨城県で発生した突風により、建物が倒壊するなどの被害が相次ぎました。一夜明け、倒壊した建物の撤去作業が行われるなか、気象台の職員が現地調査に入りました。
突風で壊れた2階建ての建物。
すぐ横にある野球練習場の室内の防犯カメラには、天気が急変した一部始終が映っていました。
強風で扉があおられ、飛ばされていくのぼり。慌てて戻ってきたスタッフが建物に入り、扉を閉めようとしますが、風圧で閉まりません。店の外をよく見ると、向かいにある倉庫が崩れる瞬間が映っていました。
UPDATE 沼崎周太郎代表
「(風で)私ももっていかれるくらいだったので、これは無理だと思って。自分は、体格が細い方ではない。でも、引っ張られるので。結構、すごいことになっていたんだなと」
「(風で)私ももっていかれるくらいだったので、これは無理だと思って。自分は、体格が細い方ではない。でも、引っ張られるので。結構、すごいことになっていたんだなと」
突風被害が特に大きかったつくば市。
工事現場の足場が崩れるなど、被害が相次ぎました。
5メートルほど飛ばされたコンテナ。
その中に入っていたものは。
つくば開発・吉田達也社長
「手前の方は、会議用の椅子とか。4〜5トンあったのではないか」
「手前の方は、会議用の椅子とか。4〜5トンあったのではないか」
市内では、このほかにも、建物への被害が30件以上、確認されていて、小学校の窓ガラスが割れるなどしたほか、倒木も相次ぎました。
ラベンダーなどを栽培している農業用ハウスでは、ガラスの天窓、約60枚が割れました。
苗の中に入ったガラスを、ピンセットで1つ1つ、取り除いていきます。当時、ハウス内では5人ほどが作業していましたが、けが人は出ませんでした。
川村園芸 川村安男さん
「もし、このまま台風が来たら、大変かなと。これもすぐには直らないよね。いくら早く始まっても2週間ぐらいはかかるよね」
「もし、このまま台風が来たら、大変かなと。これもすぐには直らないよね。いくら早く始まっても2週間ぐらいはかかるよね」
18日のつくば市の風の強さを表したグラフ。雨が降り出した午後3時ごろ、急激に風が強まり、最大瞬間風速18.7メートルを観測しました。周辺では、局地的に、これ以上の強い風が吹いたとみられます。
さらに、雷による被害も出ました。
雷が直撃したという住宅の2階。コンセントにつないでいたエアコン2台とテレビが故障したそうです。
太塚美智子さん(72)
「近くに落ちたとわかったが、まさか我が家に落ちているとは」
「近くに落ちたとわかったが、まさか我が家に落ちているとは」
気象庁は19日、現地に職員を派遣し、突風が発生した原因などの調査を行いました。結果は、20日以降に公表するとしています。
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