住宅に男2人が侵入　手に現金…犯行の一部始終　北海道

　住宅に侵入し、家の中を物色する2人組の男。防犯カメラには、現金などを奪う犯行の一部始終が映っていました。

手に現金…犯行の一部始終

リビングを歩き回る黒い手袋の男

　22日午後2時前。防犯カメラが異変を捉えます。黒い手袋をした男が、リビングの周りをうろうろと歩き回っています。

キッチンを物色する男も

　奥にはキッチンを物色する、もう1人の男の姿も。

ケースに入った現金を手にしている

　男が手にしていたのは、ケースに入った現金。数分間にわたって、部屋をあさり、やがて画面から消えました。

　事件が起きたのは北海道深川市にある2階建ての住宅です。被害に遭った会社役員の男性（53）に話を聞くことができました。

被害者男性
「1万1000円と（防犯）カメラを持っていかれた。新札だったので記念に置いていた。こんなところで泥棒なんか絶対いないだろうと思っていた。びっくりした。許せない」

盗まれたのはテレビの近くに飾っていた新札

　家は普段から鍵をかけていましたが、2人組は何らかの方法で侵入。テレビの近くに飾っていた額縁入りの1万円の新札と、1000円の新札1枚ずつが盗まれました。その様子を記録した防犯カメラも盗まれましたが、侵入などを感知すると自動で通知がいく仕組みで、映像もスマホに届いていました。

被害者男性
「（Q.男たちの状況は）全く分からない」
「早く捕まってほしい。『（知人に）見に行って』と言ったらあんな感じになったので申し訳ない」

　男性は、仕事で遠方にいたため、近所に住む知人の親子に連絡。家の様子を見に行ってもらったところ、思わぬ事態が起きました。

　窃盗の被害に遭った住人から知らせを受けた知人の男性が家に着いたところ、裏口から2人の犯人が出てきたということです。

　当時の様子について知人親子は…。

犯人と出くわした被害者の知人
「（犯人の）車が逃げないようにあそこに自分の車を止めた。犯人の車はここに止まっていた。息子に写真を撮れと指示。写真を2枚撮った」

撮影した写真

　その時、犯人は車に乗っていませんでしたが、親子が家の様子を見ている間に、車に戻ってきたといいます。

犯人と出くわした被害者の知人
「『お前、誰だ』と聞いたら（犯人が）『知り合いだ』と。息子も“誰かしゃべっているな”と向こうから来た」
「（Q.慌てている様子？）かなり慌てていた」

侵入した2人組

　知人親子によると、男は2人とも小柄で50代くらい。声をかけると慌てて発進。

逃走車を止めようとして知人男性の息子がけが

犯人と出くわした被害者の知人
「私がここにいて、エンジンがかかった。（エンジンを）ブワーッとやったから私が後ずさったら、息子が犯人の車を止めようとして（私の）車と土手の間を（犯人の）車がすり抜けていった」

　2人は、そのまま逃走。知人の息子（37）は、下半身にけがをしました。

被害者の知人の息子
「車がここにあるとしたら、骨盤に（車が）当たって持っていかれたような形。骨折ではないが大きなあざ。1週間程度の打撲」
「（Q.（犯人の）運転は強引）逃げるために必死な感じはした」

　警察は、強盗致傷事件として2人の行方を追っています。