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連日ヒグマが捕獲される中、クマ撃退の切り札として期待されている「モンスターウルフ」が注目を集めている。
「モンスターウルフ」とは獣害撃退装置。オオカミ型のロボットが眼を赤く光らせて、鳴き声で威嚇をするというもの。実際にシカが近づくと「ガオー」という音に逃げ出した。イノシシの親子も一斉に逃げる。さらにクマも猛烈な勢いで茂みの中に逃げていった。
モンスターウルフを開発した太田精器の太田裕治社長は、開発のきっかけについて「大学の先生から、(クマの)天敵はオオカミだよとアドバイスをいただいた。そこからオオカミの形にして、目と足元が点滅して光って、(オオカミの)音を入れて、2016年にモンスターウルフを完成させた」と語った。
半径20メートル以内に動物が来ると赤外線センサーが反応し、最大90デシベルの音量で威嚇する仕組みだ。「ガオー」「オラオラオラ!」など、音はオオカミや人の声など50種類以上がランダムに流れ、1パターンにしないことで動物を慣れさせない工夫がされている。これにより、クマなどの動物を近寄らせない効果があるという。
すでにおよそ300台が売れており、利用者からはクマの被害はもちろん、クマの足跡も見なくなったという声も寄せられているという。
太田社長は「クマが一番効果がある。今までクマに効果がないという声を全く聞いていないので、非常に自信を持って販売している」と語った。
一台およそ55万円。このモンスターウルフが、深刻化するクマ被害の救世主となるか注目される。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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