2
セクハラを認定された市長の「口止め音声」が物議を醸しています。記者の直撃に渦中の市長は「真実が明らかになる」と語りました。
責任転嫁?“口止め音声”物議
沖縄県南城市 古謝景春市長(70)
「(Q.音声については確認した?)…」
「(Q.セクハラ行為について今どんな考えを?)真実が明らかになります」
「(Q.音声については確認した?)…」
「(Q.セクハラ行為について今どんな考えを?)真実が明らかになります」
第三者委員会からセクハラを認定された市長が言う“真実”とは一体何なのでしょうか?渦中の音声がこちらです。
女性
「おはようございます。失礼します。熱いので気を付けてください」
市長
「ちょっと相談がある」
「おはようございます。失礼します。熱いので気を付けてください」
市長
「ちょっと相談がある」
先月13日、南城市の古謝景春市長と、ハグやキスなどのセクハラ被害を訴える女性職員との会話です。
市長
「娘のように昔から可愛がっているから、まさか『キスされた』とか言っているのは職員が誰か嘘をついているんじゃないかと思ってさ。で、こう…2人でハグしたのも(あなたが)初めてだわけさぁね。それ以外全然やっていない。だから誰か嘘ついている人がいるのかなと。言ってないよね?」
女性
「うーん…」
市長
「議員に言うからさ『そんなことやっていないよ』と。言っていいよね?」
女性
「うーん…」
「娘のように昔から可愛がっているから、まさか『キスされた』とか言っているのは職員が誰か嘘をついているんじゃないかと思ってさ。で、こう…2人でハグしたのも(あなたが)初めてだわけさぁね。それ以外全然やっていない。だから誰か嘘ついている人がいるのかなと。言ってないよね?」
女性
「うーん…」
市長
「議員に言うからさ『そんなことやっていないよ』と。言っていいよね?」
女性
「うーん…」
ハグはしたけれどキスはしていないと口裏あわせを要求するようなやりとり。
今月に入ると市長の言動はさらにエスカレート。“ハグは女性からしてきた”と、責任転嫁ともとれる主張も。
市長
「『古謝さんお久しぶり』とハグしてきた。それだけは覚えているから」
「『古謝さんお久しぶり』とハグしてきた。それだけは覚えているから」
被害を訴える女性
「嘘をつかれているので、私から抱きつかれた、キスされたとか。脅しもすごく過激になったので、もう本当に悔しい」
「嘘をつかれているので、私から抱きつかれた、キスされたとか。脅しもすごく過激になったので、もう本当に悔しい」
被害を訴える女性が取材に応じ、市長への怒りを語りました。
広告
“被害女性”語る「恐怖」と「怒り」
南城市の古謝市長。今年5月に市が設置した第三者委員会がセクハラ行為を事実認定しています。女性職員の体を触ったりキスをしたりしていたということです。
第三者委員会は再発防止策として市長の辞職を提言していますが、古謝市長はこれを拒否しています。
第三者委員会の報告から3カ月後、市長とセクハラ被害を訴える女性職員の会話が記録されていました。
市長
「(あなたに)ハグしたじゃない。これ第三者委員会に話したの?」
女性
「え?私?いえ違います」
市長
「やってない?誰かが見てからさ、あんたと私のことを見て『キスされていた』って訴えているような感じするわけ。それ(ハグ)以外は全然やっていないからやってないよね?」
「(あなたに)ハグしたじゃない。これ第三者委員会に話したの?」
女性
「え?私?いえ違います」
市長
「やってない?誰かが見てからさ、あんたと私のことを見て『キスされていた』って訴えているような感じするわけ。それ(ハグ)以外は全然やっていないからやってないよね?」
秘匿されるべき調査内容について問いただす場面もありました。
翌日も市長室で2人きりになると…。
市長
「『変なことやられていない』と言ってね。もし何か聞かれたら」
女性
「あれですか…ハグされたこと?」
市長
「そうそうハグはやったさぁね。それを『キスしたのではないか』と、みんな言っているからさ。あんたが言ってなかったら僕はもうずっと否定するからさ」
「『変なことやられていない』と言ってね。もし何か聞かれたら」
女性
「あれですか…ハグされたこと?」
市長
「そうそうハグはやったさぁね。それを『キスしたのではないか』と、みんな言っているからさ。あんたが言ってなかったら僕はもうずっと否定するからさ」
ハグをしていたことを認めていましたが、今月に入ると主張を一転。“ハグは女性からしてきた”と責任転嫁します。
市長
「あんたが言ったんではないよね?」
女性
「私ですか?」
市長
「うん」
女性
「私じゃないです」
市長
「ここで僕が最初に会った時に『古謝さんお久しぶりですね』とハグしてきたのは、それだけは覚えているから、それ以外はやってないからさ」
女性
「ああ…」
市長
「だったらいいよ。もう訴える準備しているから」
女性
「分かりました。失礼します」
「あんたが言ったんではないよね?」
女性
「私ですか?」
市長
「うん」
女性
「私じゃないです」
市長
「ここで僕が最初に会った時に『古謝さんお久しぶりですね』とハグしてきたのは、それだけは覚えているから、それ以外はやってないからさ」
女性
「ああ…」
市長
「だったらいいよ。もう訴える準備しているから」
女性
「分かりました。失礼します」
その後、休職せざるをえなかった女性職員。胸中にあったのは、当時の恐怖と市長への怒りでした。
被害を訴える女性
「毎日出勤するのがつらかったし、市長室に入るのもすごく怖かった。脅しもすごく過激になったので、このまま働けないと思った。(市長に)嘘をつかれているので、私から“抱きつかれた”とか“キスされた”とか。このまま私が黙っていたら、どんどん(嘘が)広まっていく。悔しいです。市長はずっと(現職で)いられるのに被害者はおびえて過ごすしかない。もう本当に悔しい」
「毎日出勤するのがつらかったし、市長室に入るのもすごく怖かった。脅しもすごく過激になったので、このまま働けないと思った。(市長に)嘘をつかれているので、私から“抱きつかれた”とか“キスされた”とか。このまま私が黙っていたら、どんどん(嘘が)広まっていく。悔しいです。市長はずっと(現職で)いられるのに被害者はおびえて過ごすしかない。もう本当に悔しい」
市議会では、これまで3回不信任決議案が提出されましたが、いずれも否決されています。
そして26日にも4回目の不信任決議案が提出される見込みです。
広告