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持ち主が亡くなったらスマートフォンはどうなるのでしょうか?本人しか把握していないサブスクのサービスなどほったらかしで契約が続けられると、思わぬ損をしてしまうこともあるようです。
止まらないサブスク請求
皆さんは、家族のスマートフォンのログインパスワードを知っていますか?
40代
「両親に聞いたこともない」
「両親に聞いたこともない」
60代
「親でもプライベートのことがある。立ち入ったことは聞けない」
「親でもプライベートのことがある。立ち入ったことは聞けない」
スマホの普及で買い物や手続きなどが便利になる一方で、家族が亡くなった際にスマホのパスワードが分からず、トラブルに見舞われるケースが増えているといいます。
国民生活センターには次のような相談が寄せられています。
男性(60代)
「亡くなった兄のネット銀行口座を確認するため、携帯電話会社にスマホの画面ロック解除を依頼したが『解除はできない』と言われた」
「亡くなった兄のネット銀行口座を確認するため、携帯電話会社にスマホの画面ロック解除を依頼したが『解除はできない』と言われた」
女性(80代)
「夫が契約していたスマホのセキュリティーのサブスク契約を解約するには、IDとパスワードが必要だと言われた」
「夫が契約していたスマホのセキュリティーのサブスク契約を解約するには、IDとパスワードが必要だと言われた」
ネット銀行やネット証券の口座、電子マネー、そしてサブスク契約など目に見えない形で残る資産や契約、いわゆる「デジタル遺品」が増えています。
契約先やパスワードなどを本人しか把握していないことが多く、相続の手続きに膨大な時間と手間がかかるケースもあります。
例えば動画や音楽の配信、ゲームなどのサブスクは解約手続きをしなければ、請求が続いてしまいます。しかし…。
70代
「みんな(家族が使うサブスクは)誰も分からない。誰にも分からない時に、どうしたら止められるのか実はちょっと不安」
「みんな(家族が使うサブスクは)誰も分からない。誰にも分からない時に、どうしたら止められるのか実はちょっと不安」
不安や必要性を感じる人は多くいますが、調査によると、ログイン情報をノートなどに残していると答えた人は31%にとどまります。
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安全パスワード共有方法は
専門家の日本デジタル終活協会代表理事・伊勢田篤史弁護士はこう指摘します。
「スマホの中に入れば一瞬で分かることが、ものすごい手間をかけないと分からないというのが問題になってきてしまう。万が一の際にログインパスワードを残されたご家族に共有できる仕組みを作りましょうと、これが『デジタル終活』の一丁目一番地」
スマホにログインできれば、どこにデジタル遺品があるかを見つけやすく、遺族も対処しやすくなるといいます。
おすすめの共有方法は、エンディングノートへの記入。そして、スマホの「スペアキー」を作ることも効果的だといいます。
「名刺サイズの紙にログインパスワードを書いておいて、残されたご家族が確認する可能性が高い場所にしまっておきましょう」
生前に見られたくないという人はパスワード部分を修正テープで隠し、万が一の時にスクラッチカードのように削ってもらうという方法もあります。
「残されたご家族が本当に助かると思いますので、ぜひ皆さんに取り組んでいただけたら」
(「グッド!モーニング」2025年9月29日放送分より)
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