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宮崎県の川で肉食の外来魚が爆発的に増えていて、在来魚など生態系に危機が迫っています。そこで、市民を巻き込んだ大規模な捕獲作戦が行われました。
「コウライオヤニラミ」爆発的に繁殖
27日、宮崎県都城市を流れる大淀川で行われた釣り大会。およそ100人の釣り人が狙っているのは、外来魚の「コウライオヤニラミ」です。
参加者
「うれしかった。またいっぱい釣りたい」
「うれしかった。またいっぱい釣りたい」
朝鮮半島原産の肉食の淡水魚「コウライオヤニラミ」。元々、日本には生息していませんでしたが、2017年に大淀川で初めて確認され、群馬県の利根川水系でも発見されています。観賞用に輸入されたものが放流されたとみられます。
宮崎県では絶滅危惧種の「オオヨドシマドジョウ」など豊かな生態系への影響が心配されていて、先月には電気ショッカーを使った捕獲作業が行われました。
今回は、市民の手を借りながら、釣り大会というユニークな形での駆除作戦です。
NPO法人 都城大淀川サミット
宇都年文理事長
「去年(の調査で)爆発的に拡大・繁殖していたので、県民への啓発活動という形で計画した。やっぱり、競い合った方が興味が湧くかなと」
宇都年文理事長
「去年(の調査で)爆発的に拡大・繁殖していたので、県民への啓発活動という形で計画した。やっぱり、競い合った方が興味が湧くかなと」
市民に“食べて” レシピを考案
参加者に手渡されたのは…。
宇都理事長
「南九州大学の管理栄養学科で、コウライオヤニラミを食べてみようということで、レシピを作ってもらった。そのレシピを当日受け付けで希望者に渡した」
「南九州大学の管理栄養学科で、コウライオヤニラミを食べてみようということで、レシピを作ってもらった。そのレシピを当日受け付けで希望者に渡した」
今年、南九州大学では食べることで駆除につなげようと「コウライオヤニラミ」を使ったレシピを考案。あっさりとした淡白(たんぱく)な味わいを生かした「フィッシュバーガー」や「南蛮漬け」などのメニューが開発されました。
南九州大学 管理栄養学科 田久保ひかりさん
「料理にすることは私たちにとってもいいことだし、外来魚は抵抗があるかもしれないが、味付けによってはおいしくなる」
「料理にすることは私たちにとってもいいことだし、外来魚は抵抗があるかもしれないが、味付けによってはおいしくなる」
今回、釣り大会を主催したNPO法人は今後、本格的な駆除活動を行いたいと意気込みます。
宇都理事長
「僕たちだけじゃなくて、市民を巻き込んだ活動にして、啓発じゃなくて、量を捕れるような活動につなげていけたらいいと思う」
「僕たちだけじゃなくて、市民を巻き込んだ活動にして、啓発じゃなくて、量を捕れるような活動につなげていけたらいいと思う」
(「グッド!モーニング」2025年9月29日放送分より)
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