社会

ABEMA NEWS

2025年9月30日 14:01

不審者よりも多いクマの目撃情報「東京周辺でも都心部の方に近づいてきている」専門家が指摘

不審者よりも多いクマの目撃情報「東京周辺でも都心部の方に近づいてきている」専門家が指摘
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 連日、クマ出没のニュースが報じられる中、不審者の情報を公開している「日本不審者情報センター」でも異変が起きている。

【映像】クマが東京の民家をよじ登る様子(実際の様子)

 普段は不審者の情報が主だが、今ではクマの目撃情報ばかりだ。特に福島県は、クマ情報一色。しかし驚くことに東京都もクマの出没情報が。

 日本不審者情報センター合同会社の佐藤裕一代表は「やはり最近の動きとして、東京や神奈川の山に近い方での出没というのが近年見られる」と語る。佐藤代表によると、2025年6月あたりを境にクマ情報が通常の不審者情報を追い抜いたという。

 実際に、2025年7月には東京・日の出町の民家に出没。さらに、青梅市では駐車場を疾走するクマの姿が目撃された。

 クマの生態に詳しい森林総合研究所の大西尚樹博士は「東京周辺でも都心部の方に近づいてきている。昔は東京だったら奥多摩にしかいなかったというイメージがあると思う。実際、2017年、18年の頃だったら、檜原村のあたりがクマの生息域の最前線だったが、ここ2、3年はもっと下りてきて、圏央道近くまで下りてきているかなというイメージ」と説明した。

 東京に出るクマはツキノワグマ。俊敏でスピードが速く、短時間なら時速50キロで走ることも可能。また皮下脂肪が厚く、有刺鉄線なども気にしない。鋭い牙と爪を持ち、木登りも得意なため垂直な壁を登ることもできるという。

(『ABEMA的ニュースショー』より)

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