中国では1日から国慶節の大型連休が始まります。人気の旅行先は日本が1位で、連休を前にすでに多くの中国人旅行者が日本を訪れています。中国経済が低迷するなか、節約旅行が注目されています。
9割近くが個人観光
8日までの大型連休の幕が開けた中国。連休中、およそ23億人以上が大移動するとみられます。
イルミネーションにも見えるこちらの映像は、車のブレーキランプです。高速道路が大混雑しています。
中国の旅行会社によると、大型連休中の人気の海外旅行先は、今年も日本が1位。都市別では、万博が開かれている大阪が一番人気です。
“格安日帰り周遊”で節約
一方、中国人による日本の旅行スタイルには変化が。2015年には、およそ5割を占めていた“団体ツアー”での観光。ところが、今年は9割近くが“個人”での観光だといいます。
日本滞在中の過ごし方にも変化が起きています。中国の旅行サイトに掲載されていた「日本で体験できるツアー」を見てみると、3000円〜6000円の“格安日帰りツアー”がずらりと並んでいました。
山梨県下吉田駅前のロータリーには、中国人の日帰りツアー客を乗せたとみられる3台の車がありました。参加者に話を聞くとこう答えました。
富士山周辺5つのスポットを巡るという“格安日帰りツアー”。目的地を見てみると、「富士吉田レトロ商店街」や「富士山のふもとにあるローソン」など、立ち寄り先のほとんどが、“入場料がかからない”スポットです。
しかも、日帰りで回るため、目的地での滞在時間は最短で20分。かなり駆け足での観光になります。
ツアーの参加者は次のように話しました。
不況に見舞われている中国経済。そのため、こうした“格安日帰りツアー”が中国人観光客から人気を集めているといいます。
スーパー特売で食費節約
別の参加者からは、日本滞在中の節約の仕方について、こんな声も聞かれました。
こちらの女性、ホテル周辺での食事は高いと感じるため、近くのスーパーで特売品を買って安く済ませるといいます。
実際、滞在中に夕食としてスーパーで選んだのは、特売で500円引きになった「肉の盛り合わせ」でした。
(「グッド!モーニング」2025年10月1日放送分より)