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2025年10月3日 20:11

秋が最も危険!女王バチの姿も スズメバチ駆除に密着

秋が最も危険!女王バチの姿も スズメバチ駆除に密着
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 今が最も危険な季節だということです。攻撃性が増しているオオスズメバチの駆除に密着しました。

秋が最も危険!長引く暑さ影響も

 組織力で襲い掛かり、毒針をチクリ。刺されれば命を落とすこともある日本最強クラスの昆虫「スズメバチ」。

玉川大学 小野正人教授
「今の時期一番スズメバチに対して気をつけないといけない。大きな被害が出る。そういう時期」

 今年の秋は、危険な条件が重なり、いつも以上に警戒感が高まっています。

 スズメバチハンターが向かったのは、埼玉県内の公園。子どもたちの遊び場に、緊急事態が起きていました。

 巣が露出して、スズメバチが出入りしているのが確認できます。

オオスズメバチ
オオスズメバチ

 獰猛(どうもう)で毒性が強い「オオスズメバチ」です。

スズメバチハンター 松原産業 松原暢明さん
スズメバチハンター 松原産業 松原暢明さん
スズメバチハンター 松原産業
松原暢明さん

「木の根に穴が開いていると巣を作りやすい。オオスズメバチ。危ない。皆が散歩をする道。広場も」

 スズメバチの生態に詳しい小野教授によると、10月ごろは最も危険な時期だといいます。

なぜ10月が危険?
なぜ10月が危険?
小野教授
「攻撃をするのは働きバチで、その数が1年で一番多くなるのが今」

 女王バチは4月ごろから巣作りを始めるといいますが、その巣が最も大きくなるのが10月ごろで、それに伴い、女王バチが従える働きバチの数も1年で一番多くなるといいます。

 加えて…。

「同時に、来年女王になる新女王バチを育て始める」

 巣の中で女王バチが繁殖を始める時期でもあるといい、女王バチを守ろうと、働きバチの攻撃性が高まるといいます。

 さらに、今年は長引く暑さがより危険度を高めています。

長引く暑さがより危険度を高める
長引く暑さがより危険度を高める

 巣の中の温度が上がりすぎるのを防ぐために、スズメバチは外に出るのです。

 働きバチの活発化と長引く暑さ。この2つが重なり、今年の秋は例年以上に危険な状態に。

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一斉に襲撃…スズメバチ駆除に密着

 女王バチが繁殖するこの秋、働きバチの数はピークに達し、さらに、長引く暑さで巣の外に出て行動が活発化します。

 市が管理する公園で見つけたオオスズメバチの巣。依頼を受けたハンターが撤去に動きます。

 警戒したスズメバチは、侵入者を追い払おうと一斉に攻撃を仕掛けてきます。

松原さん
「ハチが減るまで捕まえるしかない」
ハチを網で捕まえていく
ハチを網で捕まえていく

 ハンターは巣から出てきたハチを網で捕まえていきます。

 1匹の女王バチから、数千匹の子どもが生まれるといわれています。

「中にまだたくさんハチがいるから、煙幕を入れて弱らせる」
あらわになったスズメバチの巣
あらわになったスズメバチの巣

 ようやくハチが減ると、あらわになったスズメバチの巣。ここまでくれば巣を解体し、こまめに取り除くことができます。

「これ女王」
「これ女王」
「これ女王」

 およそ1時間で、オオスズメバチの巣を駆除しました。

「9月、10月のオオスズメバチは1人で(駆除を)やると大変なことになる」

 ハンターは、スズメバチを見つけても決して近付かず、業者などに知らせてほしいとしています。

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