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宮城県栗原市の栗駒山麓で、70代の女性が血を流して倒れているのが見つかりました。クマに襲われたとみられ、死亡が確認されました。
現場は、荒砥沢ダムのすぐそばです。
3日午後1時半ごろ、キノコ狩りで入山した4人グループから「クマに襲われた」と、通報がありました。
女性と一緒に山を訪れ、警察に通報した人は、こう話します。
一緒に入山した男性
「たぶんクマ。クマ以外考えられない。捜索してもらったら、『ビニール袋にキノコがいっぱい入って置いてあった』『そばにキノコがいっぱいなっていた』と。だから、採ってる最中だと思う」
「たぶんクマ。クマ以外考えられない。捜索してもらったら、『ビニール袋にキノコがいっぱい入って置いてあった』『そばにキノコがいっぱいなっていた』と。だから、採ってる最中だと思う」
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男性は友だちと一緒に午前9時過ぎに山に入り、それぞれ別の場所で収穫していました。お昼過ぎに作業を終え、車に戻ろうと声を掛けたそうです。
一緒に入山した男性
「『行くぞ』って言ったら、声も何もしないで、『おかしいな』と言ってるうちに、倒れていた。クマに引っ張っていかれたんじゃないか。きょう近辺、探してみたけど見えない。血の付いたハンカチ落ちていたが、行方不明の人のだか」
「『行くぞ』って言ったら、声も何もしないで、『おかしいな』と言ってるうちに、倒れていた。クマに引っ張っていかれたんじゃないか。きょう近辺、探してみたけど見えない。血の付いたハンカチ落ちていたが、行方不明の人のだか」
死亡した女性とは、別の女性(70代)の姿も現場になく、行方がわからなくなっています。
クマに襲われたとみられる女性がキノコ狩りをしていた場所は、道路から200メートルほど入ったところ。何度も訪れたことのある場所だったそうです。
一緒に入山した男性
「女の人たち2人は、いつも行く、一番、採りやすいところで採っていた。歩くのがひどいわけじゃない。そんなところにクマが出るのは、普通、考えられない。ガードレールから50メートル降りたところで爆竹鳴らして、上の山に入るすぐそばで爆竹鳴らして。まわったところでも爆竹鳴らして、3回、鳴らしてる。普通なら、爆竹鳴らせば、クマはみんな逃げるはずなんだよ。今年のクマは、エサがないのかな」
「女の人たち2人は、いつも行く、一番、採りやすいところで採っていた。歩くのがひどいわけじゃない。そんなところにクマが出るのは、普通、考えられない。ガードレールから50メートル降りたところで爆竹鳴らして、上の山に入るすぐそばで爆竹鳴らして。まわったところでも爆竹鳴らして、3回、鳴らしてる。普通なら、爆竹鳴らせば、クマはみんな逃げるはずなんだよ。今年のクマは、エサがないのかな」
宮城県では、夏ごろから、住宅地でもクマの目撃が相次いでいて、『クマ出没警報』が発令中です。
栗原市では、この1週間だけでも15件、学校や公民館がある付近でも何度もクマが目撃されています。
宮城県では、今年度、すでに898件のクマ目撃情報が寄せられています。
3日の場所の近くに住む人は、身近なクマが、ここ数年は変わってきたと話します。
現場近くの住人
「山の中にある特殊な地域なので、クマは毎日のように見かけるから、あえて、通報しない人たちが多い。クマがいることは認識していたが、人を襲う認識はなかった。認識を改めなければいけないと」
「山の中にある特殊な地域なので、クマは毎日のように見かけるから、あえて、通報しない人たちが多い。クマがいることは認識していたが、人を襲う認識はなかった。認識を改めなければいけないと」
警察や猟友会などが、行方不明になっている女性の捜索を日没まで続けましたが、まだ見つかっていません。4日も、捜索を行う予定です。
また、長野県の大鹿村でも、2日からキノコ狩りのために山に入り、行方不明になっていた平瀬哲夫さん(78)が、3日朝、遺体で発見されました。クマに襲われたとみられています。
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