閉幕まで10日を切った大阪・関西万博。連日20万人を超える来場者が殺到し、チケットを持っていても入れない万博に悲鳴も上がっています。
チケット所持でも徹夜行列
万博の最寄り駅は、この混雑ぶり…会場内も、人、人、人で埋め尽くされています。
一般来場者数は22日連続で20万人以上を記録し、開幕からの累計は、黒字化の目安である2200万人をすでに突破しています。
「(Q.万博は何回目ですか?)51回目です。予約も取りにくくて、すでにロス、万博ロス状態で…」
予約サイトには、連日ほぼ満員の文字が並び、チケットを持っているのに入場できないという人が多く出る事態となっています。
そこで、未使用のチケットを先着順で当日券に引き換える措置がとられていますが、一日数百枚に限られるため…。
「(夢洲近くの駅から)始発が満員で乗れなくて、次の電車で6時前に到着してギリギリ並べた」
引き換えは11時からですが、この日は朝6時すぎには予定人数に達し、並ぶのが締め切られたといいます。
「きのうの夜10時半に来てやっと取れました。夜は寒かったので寝袋で寄り添って寝ました」
「ミャクミャクに会いたいです」
一方で、涙をのむ人も…。
「7月にチケットを買って予約を取ろうとしましたが、全く取れません。あすは朝5時に来ないといけないですね。楽しくないです…」
閉幕まであと9日 割引セールも
午前9時前の開門と同時にダッシュでお目当ての場所を目指す人々。
当初は「並ばない万博」が掲げられていましたが、大屋根リングの端から端まで折り重なって伸びる行列がありました。
「9時に入場して今3時間で、やっと(パビリオンの)外観が見えて、それだけでもちょっとうれしいです」
なんと5時間待ちとなっているのは、イタリアのパビリオンです。ルネサンス期の彫刻家・ミケランジェロの作品など、イタリアが誇る数々の美術作品が展示され、連日大盛況です。
それでも、長い待ち時間は大変そうですが…。
「YouTubeで『イス必須』と書いてあって、わざわざ買いました」
行列を乗り切るアイテムとして、ワンタッチで折り畳める椅子がSNSで話題になり、「万博イス」とも呼ばれるほどの人気となっていました。
閉幕が近づき、一部パビリオンではこんな動きも出ています。
まずは中央アジア・トルクメニスタン。ギフトショップで注目されているのが、閉幕前に商品を売り切ろうと始まっている割引セールです。
イエメンのアクセサリーショップでは、アラブ商人と現地さながらの値切り体験を楽しめます。価格は交渉次第ですが、こちらの女性はおよそ30%の値引きに成功しました。
13日の閉幕に向けてカウントダウンに入った万博、6日は天皇皇后両陛下も視察される予定です。
(「グッド!モーニング」2025年10月5日放送分より)