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景観の悪化と強烈な光の反射に、地元の住民が不満の声を上げています。福島市で新たにメガソーラーの運転が始まり、反発の声が高まっています。
交通事故の恐れや景観悪化を理由に改善訴え
日本百名山として知られる吾妻山の麓にある、福島市の先達山。山の中腹で強烈に太陽光を反射しているのは、メガソーラーです。
トラック運転手
「反射光がまぶしすぎて、交通事故を起こすところだった」
「反射光がまぶしすぎて、交通事故を起こすところだった」
先達山には、60ヘクタールほどの敷地におよそ9万5000枚の太陽光パネルが設置されています。
地元の住民団体などは、強い反射で起こる「光害」による交通事故の恐れや景観の悪化を理由に改善を訴えています。
先達山を注視する会 梅宮毅代表
「私たち福島市民としては、この事業にかなりの痛みを感じている」
「私たち福島市民としては、この事業にかなりの痛みを感じている」
地元の住民が反対運動を続けるなか、先月30日にメガソーラーの運転が始まりました。肝心の山はというと、山肌は少し緑がかっていますが、住民が求めるような景観回復には至っていません。
住民団体は、事業者との対話が進まないなかでの運転開始に不信感を募らせています。
梅宮代表
「住民の人たちが何も知らないまま、きょうを迎えているところが非常に異様な雰囲気、おぞましい雰囲気を醸し出している」
「住民の人たちが何も知らないまま、きょうを迎えているところが非常に異様な雰囲気、おぞましい雰囲気を醸し出している」
問題が解決されないまま迎えた運転開始。住民団体の代表は、事業者だけではなく、行政にも対応を求めています。
先達山を注視する会 松谷基和代表
「ふるさとの山がこんなに軽々しく扱われ、しかもこんなに声を上げている。地元の行政もどうなっちゃったのかなって。地元に対する非常に不信感、信じがたい気持ちが強まっている」
「ふるさとの山がこんなに軽々しく扱われ、しかもこんなに声を上げている。地元の行政もどうなっちゃったのかなって。地元に対する非常に不信感、信じがたい気持ちが強まっている」
事業者側はこうコメントしています。
「反射光に関して一部の方々からご懸念の声があることは承知しており、当社としても状況を真摯に受け止めております。現在、客観的なデータに基づいた正確な把握を行うため、関係者と協議しながら検証を進めております」
(「グッド!モーニング」2025年10月6日放送分より)
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