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自らのセクハラ問題で不信任決議を受けていた沖縄県南城市の古謝市長が、6日、市議会を解散しました。
南城市 古謝景春市長
「私がこのまま辞職をすると、これまで否定してきた事案までも、事実として認めることになると判断。辞職はせずに、議会を解散する決断をした。(Q.辞職をするのが筋では)辞職はしません。(Q.なぜ)やってないからです。(Q.『認めていないことが事実になる』とは、具体的)市長室でキスしたというのも全然、やっていない。それは、どこかでわかりますから」
「私がこのまま辞職をすると、これまで否定してきた事案までも、事実として認めることになると判断。辞職はせずに、議会を解散する決断をした。(Q.辞職をするのが筋では)辞職はしません。(Q.なぜ)やってないからです。(Q.『認めていないことが事実になる』とは、具体的)市長室でキスしたというのも全然、やっていない。それは、どこかでわかりますから」
5月に公表された第三者委員会による報告書には、複数の市役所の職員が、古謝市長からセクハラを受けたとの証言が記載されています。
被害を訴えるCさん
「市長室で、マスクごしにチュッてやってきたり、おしりを触ってきたこともありました。すごく嫌だったし、すぐに出て、トイレに駆け込みました」
「市長室で、マスクごしにチュッてやってきたり、おしりを触ってきたこともありました。すごく嫌だったし、すぐに出て、トイレに駆け込みました」
報告書では、Cさんが訴えた「卑猥な言葉を言われた」「キスをされた」などについて、「あったと判断できる」としています。
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古謝市長は、セクハラ行為のほとんどを否定してきました。
南城市 古謝景春市長(5月28日)
「職員の肩や手に触れた行為は、事実。コミュニケーションの一環として、激励の意味を込めて行っていた」
「職員の肩や手に触れた行為は、事実。コミュニケーションの一環として、激励の意味を込めて行っていた」
ただ、それでは説明のつかない音声が明るみに出ます。
8月13日の音声
女性職員Cさん
「おはようございます。失礼します」
南城市 古謝景春市長
「相談がある。ここでハグしたじゃない。これ第三者委員会にあんた話したの?」
女性職員Cさん
「おはようございます。失礼します」
南城市 古謝景春市長
「相談がある。ここでハグしたじゃない。これ第三者委員会にあんた話したの?」
唐突にハグをしたと話し始めたのです。
身を守るためにと、録音していたCさん。
被害を訴えるCさん
「ハグも嫌なんですけど、私はハグされたから第三者委員会に言ったんじゃなくて、ハグだけでしたら、言っていなかったと思います。こんな怖い思いまでして、市長は、ハグはOKと思って、それ以上のことが公になるのが嫌だから、ハグで終わらせているのかなと」
「ハグも嫌なんですけど、私はハグされたから第三者委員会に言ったんじゃなくて、ハグだけでしたら、言っていなかったと思います。こんな怖い思いまでして、市長は、ハグはOKと思って、それ以上のことが公になるのが嫌だから、ハグで終わらせているのかなと」
報告書でもCさんに対し、キスなどのセクハラがあったと判断しています。
Cさんは、いま市役所を休職中。もう、職場に戻ることはできないとも話しています。
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実は、今回、被害を受けたと訴えるもう一人が初めて取材に応じてくれました。
被害を訴える市職員
「市長側の報復が怖くて、声を上げられない被害者は何人もいますが、今まで上司は見ていても、守るどころか、逆にセクハラを助長させる行動すらあり、我慢するしかありませんでした。第三者委員会でハラスメントが認定された後の議会で、不信任がすぐに可決されなかったのは、そのぐらい絶対的な権力、影響力を持っているんだと思っています」
「市長側の報復が怖くて、声を上げられない被害者は何人もいますが、今まで上司は見ていても、守るどころか、逆にセクハラを助長させる行動すらあり、我慢するしかありませんでした。第三者委員会でハラスメントが認定された後の議会で、不信任がすぐに可決されなかったのは、そのぐらい絶対的な権力、影響力を持っているんだと思っています」
今回の解散を受けて、市議会議員の選挙は、11月9日に行われます。
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