ベトナムからコメ45トン密輸か 日本産と偽り販売？　夫婦を逮捕

　コメの高騰が続くなか、45トンのコメを海外から密輸しようとした夫婦が逮捕されました。コメは日本産と偽り、国内で販売しようとしたとみられます。

“密輸米”日本産と偽り販売か

植物防疫法違反などの疑いで逮捕

この記事の写真は5枚

　東大阪市で輸入販売会社を営む、ベトナム国籍のチャン・ティ・トゥ・フェン容疑者（36）と、夫の武重智之容疑者（47）。 植物防疫法違反。聞きなれない言葉ですが、ベトナムからコメを密輸しようとした疑いです。

ベトナムからのコメを日本産として流通させたか

　2人は今年6月、ベトナムでコメが入ったコンテナを中身が緑豆と偽って船にのせ、本来なら必要な検査証明書がない状態で、不正に輸入しようとした疑いが持たれています。警察はさらに、ベトナムからのコメを日本産として流通させたとみて調べています。

容疑者らが経営する店のHP

　実際、容疑者らが経営する店のホームページを見ると、価格は10キロ6900円と書かれています。

押収されたコメには黒い小さな虫が見える

　本来なら必要な害虫検査を受けずに密輸されたコメは、およそ45トン。よく見ると、黒い小さな虫が見え衛生管理が不十分だったことが伺えます。

　コメ高騰が続くなかで起きた、全国でも初とみられるコメ密輸に関する大規模な摘発。今回の事件が起きた背景には、何があるのでしょうか。

　通関と国際物流を専門に手掛ける会社に話を聞きました。

メイク　国際物流事業部　石原高陽部長

　容疑者らは、逮捕前の任意の取り調べに対し、「コメが入っていることは知らなかった」と話しているということです。