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まさに二人三脚での快挙でした。「2人で考えればなんとかなる」、夫婦そろって笑顔の会見となりました。
?「会話なくても、お互い理解」
ノーベル生理学・医学賞の受賞が決まった大阪大学の坂口志文特任教授(74)。
大阪大学 坂口特任教授
「いろいろな方からお祝いのメッセージを頂いて、(メールなどを)見ていたらすぐ時間が経って、ちょっと寝不足です」
「いろいろな方からお祝いのメッセージを頂いて、(メールなどを)見ていたらすぐ時間が経って、ちょっと寝不足です」
研究は、妻で大阪大学・招聘(しょうへい)教員の教子さんとの二人三脚で行われてきたものでした。
教子さん
「長い間苦労していろいろやってきたことが、形になって本当によかったと思っています」
「長い間苦労していろいろやってきたことが、形になって本当によかったと思っています」
教子さんは、80年代から坂口教授と研究活動を共にし、ノーベル賞の受賞対象となった制御性T細胞に関する多くの論文でも共著者になっています。
「2000年ぐらいまでは世の中であまり認められていなかった。そこから何となく認められるようになって、ここまで来たんですけど。毎日新しいデータが出ると自信をもって前へ進んでいた」
もともとは皮膚科医だった教子さん。いつの間にか科学者になっていたといいます。
「それほど何か一つのことがきっかけでというのはなかった。もともと皮膚科の医者をやっていて、そこからやりだしたが、やっぱりなんか、なんて言うかな…創造的でワクワクする。研究って。そこがすごく良くて」
「最初は分からなかったがだんだん一緒になって、『ああやったらどうなるだろう』『こうやると、こうなるのかな』真剣になった。そんな感じだと思う」
「最初は分からなかったがだんだん一緒になって、『ああやったらどうなるだろう』『こうやると、こうなるのかな』真剣になった。そんな感じだと思う」
坂口特任教授
「普通と違うのは、私が研究していること毎日やっていることの内容を妻が全部知っていることで、話し合わなくて、会話がなくても何をやっているかお互い理解している。それが夫婦の形としてやってきた」
「普通と違うのは、私が研究していること毎日やっていることの内容を妻が全部知っていることで、話し合わなくて、会話がなくても何をやっているかお互い理解している。それが夫婦の形としてやってきた」
坂口教授が発見した制御性T細胞は、免疫反応の暴走を抑える細胞。その細胞を増やしたり、減らしたりすることが、がんや糖尿病などの治療につながる可能性があります。
教子さん
「新しい治療法ってその時点では『誰もそんなん』って思ってるようなことが、もう10年経つと普通になることってよくあるので、そういう時期だと思って頑張っています」
「新しい治療法ってその時点では『誰もそんなん』って思ってるようなことが、もう10年経つと普通になることってよくあるので、そういう時期だと思って頑張っています」
ノーベル賞受賞につながった夫婦の歩みをどう受け止めているのでしょうか。
坂口特任教授
「一緒にやっていくなかにいろいろな面白いこともあるし、困ったこともいろいろあるものですから。お互いに何が問題なのかを理解しながら話して解決していくところに、それなりの喜びもあったんだと思う」
「一緒にやっていくなかにいろいろな面白いこともあるし、困ったこともいろいろあるものですから。お互いに何が問題なのかを理解しながら話して解決していくところに、それなりの喜びもあったんだと思う」
教子さん
「『うわ、困ったな』って思ったことが実は何回もある。細かいことでもその場では『どうしよう』と思うことがたくさんあって。人生で。だけど何とか…何とか2人で考えれば何とかなる」
「『うわ、困ったな』って思ったことが実は何回もある。細かいことでもその場では『どうしよう』と思うことがたくさんあって。人生で。だけど何とか…何とか2人で考えれば何とかなる」
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